奈良県出身の女性Vo.スリーピースバンド、スピラ・スピカ。

長らく「スノーマン」というバンド名で活動していた彼女たちは、「eo Music Try2015」での準グランプリ獲得、「MINAMI WHEEL2016」での入場規制、自主企画フェス『雪フェス』の開催など、たくさんの実績を上げて支持を集めてきた。

2018年1月にバンド名を「スピラ・スピカ」に変更してからは、5月にそれまでの集大成となるアルバム「雪と星と僕ら」をリリースし、そして8月8日にはついにメジャーデビュー作となるシングル「スタートダッシュ」をリリースするなど、ここ最近で一気に活動を加速させている。

そんなスピラ・スピカの魅力は、邦楽ギターロックの王道をいく爽やかでキャッチーなサウンドとメロディ、そしてそれを確固たる世界観で色付けするVo.幹葉の歌声だ。

ここからは、実際に彼女たちの楽曲を聴いてその魅力に触れていこう。



●僕らなら



「僕らなら」は、スピラ・スピカ最後のインディーズ盤となったアルバム「雪と星と僕ら」のリード曲だ。

突き抜けるような爽やかさが印象的なこの曲は、疾走感あふれるビートに乗せて「さあ始めよう今 一歩ずつ 僕らならできるはず」と、ポジティブで希望に満ちたメッセージが歌われている。

スピラ・スピカの魅力をはじめて体感するのに、ぴったりの一曲だ。



●新しい私になれ 



「新しい私になれ」は、スピラ・スピカが「スノーマン」名義だった頃のミニアルバム「乗り越える(上)」に収録されている一曲だ。

彼女たちらしい爽快感とロックバンドとしての鋭さを併せ持ったこの曲は、ポップでキャッチーなロックナンバーに仕上がっている。

「新しい私になれ」という強気のタイトルにも表れているように、歌詞では「今までとは違う新しい自分になる」という決意が力強く歌われていて、聴き手の傍に寄り添って一緒に歩み出してくれるようなメッセージソングだ。



●in pairs



先に紹介した2曲とはガラリと変わる雰囲気が魅力の「in pairs」は、2部作の後半「乗り越える(下)」にリード曲として収録されている。

攻めの姿勢のリードギターと重たいリズム隊のビートが印象的なこの曲は、コード進行やリズムワークに凝ったアレンジの見られる、テクニカルな一曲となっている。

他の曲とは一味違う、スピラ・スピカのロックバンドとしての一面が強く表れた作品だ。



●スタートダッシュ



スピラ・スピカのメジャーデビュー作となり、アニメ「ガンダムビルドダイバーズ」のエンディング曲としても起用された「スタートダッシュ」は、メジャーの舞台に移ってさらなる進化を遂げた彼女たちの魅力が爆発した一曲だ。

サウンド面、パフォーマンス、楽曲アレンジと全ての面でパワーアップしていて、そんな中にもスピラ・スピカらしいポジティブでキャッチーな世界観がしっかりと息づいている。

デビュー曲として、インパクト抜群のキラーチューンと言えるだろう。



ポップな楽曲の数々と表現力豊かなVo.幹葉の歌声で、確かな人気と実績を集めてきたスピラ・スピカ。メジャーシーンでも、第一線で活躍するようなアーティストになっていくことは間違いないだろう。

そんなスピラ・スピカをこれから聴いてみたい方に特におすすめのアルバムが、これまでの彼女たちの代表曲が多数収録されたベスト的な一枚「雪と星と僕ら」だ。

新しくスピラ・スピカを知った方の入門編としても、長く彼女たちを応援してきたファンの総集編としても、是非一度聴いてみてほしい。スピラ・スピカの凝縮された魅力が体感できるだろう。

また、これからさらに飛躍していくであろうスピラ・スピカの活動は、その公式HPやTwitterでしっかりとチェックしていこう。


【公式HP】http://spiraspica.com/

【Twitter】https://twitter.com/spiraspica


【CD情報】

『雪と星と僕ら』 

2018/05/02 Release 

品番:TRJC-1081 価格:¥2,000 

01.僕らなら 

02.新しい私になれ 

03.in pairs 

04.Enemy spotted!! 

05.snowflake 

06.ちょっと待って 

07.インベーダーゲーム 

08.U+2641 

09.夜行列車~銀河行き~  

10.ココロノアリカ 


『スタートダッシュ』

2018/08/08 Release

【通常盤(CD)】価格: 1,200円

≪収録内容≫

M1. スタートダッシュ

M2. 想い描いたら

M3. じゃんけんキング

M4. スタートダッシュ –Instrumental-