日本の伝統音楽をルーツに据え、それを新たなかたちで表現するバンド、ALIAKE。
メンバーは小湊昭尚（尺八・オークラウロ）、土屋雄作（ヴァイオリン）、齋藤純一（ギター）、美鵬直三朗（太鼓・鳴り物） の4人。自身の音楽性として「Nu-folk」というジャンル名を掲げ、文化としての伝統音楽の色味を感じさせながらも新鮮な世界観を体現してきた。
結成のきっかけは、作曲家としても活躍するVln.土屋が音楽監督を務めた2014年の音楽朗読劇サウンドシアター”eclipse(エクリプス)”での共演。そこからバンドとして始動し、自分たちのスタイルを追求しながら活動を続けている。
その音楽性の最大の魅力は、4人のプレイヤーのサウンドがぶつかり合い、融合することで生まれる新感覚のアンサンブルにある。
尺八や篠笛、さらには尺八とフルートの機構を併せ持つ特殊な楽器オークラウロを操る小湊。5弦ヴァイオリンで幅広い表現を見せる土屋。ジャズを基調とした繊細なサウンドを鳴らす齋藤。和と洋それぞれのグルーヴを自在に奏でる美鵬。個人でもアーティストとして活躍するメンバーそれぞれの卓越したテクニックと個性が合わさり、まぎれもなく「国産」でありながら新鮮な音像を生み出してきた。
観世能楽堂でのレコーディングを経て2015年にリリースされたアルバム「Rapid Promotion」はスマッシュヒットを記録し、2018年には初のスタジオアルバムとなる「賽は投げられた」も発表。一方で精力的なライブ活動も展開しており、海外公演やフェスイベントへの出演、さらには海外DJとのコラボなど、伝統音楽のイメージをくつがえす柔軟な活動を見せてきた。現代の邦楽シーンにおいて、独自の立ち位置を作り出している存在だ。
・ALIAKE - Ebi (Rapid Promotion)
アルバム「Rapid Promotion」の収録曲「Ebi」では、和のサウンドを中心に置きながらもこれまでにない空気感のアンサンブルで魅せるALIAKEの音楽性がじっくりと体感できる。タイトルは昔から日本に伝わってきた色名「葡萄色（えびいろ）」からとられているという。ヴァイオリンやギターの音色と尺八や太鼓など和楽器の音色の融合が、遊び心あるアプローチを見せるナンバーだ。
津軽三味線を演奏するゲストアーティスト、柴田雅人とのフューチャリングも見どころのひとつで、より和の色合いを強めたインパクトが生まれている。
映像を手がけたのは、ディレクターとして有名な加藤マニ。観世能楽堂でのレコーディング風景をそのまま切り取った生々しくリアルな描写も注目ポイントとなっている。
・ALIAKE 2nd ALBUM Trailer
ALIAKEにとって初のスタジオアルバムとなった「賽は投げられた」は、全編スタジオレコーディングならではの洗練された厚みのあるアンサンブルが魅力となっている。
楽曲はポップスの色味の強いキラーチューンから雄大なスケール感のナンバー、静謐な空気で緊張感を感じさせるナンバーまで、めまぐるしく表情を変えてさまざまな情景を見せてくれる。よりクリアな描写でALIAKEの描く世界観を体感できる名盤として必見だ。
民謡や能など伝統的な和の音楽と現代的なポップスの融合で、唯一無二の個性を描いてきたALIAKEの楽曲たち。伝統音楽に持たれがちなある意味で「固い」印象を覆すキャッチーさとフットワークの軽い活動スタイルで、これからの日本の音楽の新しいかたちを見せ続けている。
他ジャンルのクリエイターとの共演も積極的に行ってきたALIAKE。2019年10月には新たな試みとして、伝統芸「手妻」と音楽を融合させた新感覚のイベントが開催される。
常に進化を続けるALIAKEの表現・パフォーマンスは、そのインパクトを最も強く受け止められる「ライブ」に足を運んで感じ取ってほしい。
【公式HP】https://www.aliake.asia/
【Twitter】https://twitter.com/aliake_info
【イベント情報】
〜見聞録2019仙台〜
2019年9月6日(金) 仙台スターダスト
開場18:00 / 開演19:00 / チャージ¥5,500-(1ドリンク、食事付き)
ご予約・お問い合わせ
TEL: 022-261-5878
(有) エス・ティープランニング
E-MAIL: aliake.reserve@gmail.com
〜藤山大樹 江戸手妻 東京公演〜
日程：2019/10/30(水) 〜 2019/10/31(木)
10月30日（水）開演19：30～
10月31日（木）開演18：30～
出演者：藤山大樹、ALIAKE
会場：座・高円寺2（東京都）
東京都杉並区高円寺北２丁目１−２
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