ポエトリーリーディングを彷彿とさせる独特なメロディと、若者ならではの視点で世界を見る卓越したワードセンスが魅力のシンガーソングライター、尾崎リノ。
2017年11月にライブ活動をはじめとする本格的な活動をスタートさせた彼女は、日常の何気ない風景の中に繊細なストーリーを見出す瑞々しい感性が共感を呼び、若い世代の女性を中心に支持を集めてきた。
確かなソングライティング・センスに裏打ちされた楽曲と感情をリアルに伝えるライブが着実に話題になり、2018年10月には下北沢DaisyBar/Lagunaによるレーベルatori recordsから自身初の全国流通盤1stミニアルバム「NITE」をリリース。翌2019年5月には会場限定シングル「文学のすゝめ」をリリースするなど、精力的な作品発表も行っている。
代表曲「部屋と地球儀」のMVは2019年9月の時点で12万再生を突破するなどインターネット上でも注目を集め、一方で「見放題東京」や「TOKYO CALLING」など全国の話題のサーキットフェスに立て続けに出演するなどライブアーティストとしても活躍。さらにはミニシアターを貸し切っての自主制作映画の上映イベントや短編小説の執筆などユニークな活動も展開し、新世代のポップカルチャーシーンにおいて独自の存在感を放っている。
・尾崎リノ-部屋と地球儀 (Music Video)
1stミニアルバム「NITE」に収録された「部屋と地球儀」は、語り(ポエトリーリーディング)を本格的に取り入れた自身初の楽曲であり、表現スタイルの転換点になった一曲だ。
期間限定で配信サイトに公開したところ大きな反響を呼び、後にMVが製作・公開されると3か月で10万再生を突破。まさに「代表曲」と言える一曲へと育った。
そのアンサンブルは絹のように柔らかいアコースティックギターのサウンドと彼女のボーカルのみ、というシンプルな構成で、日常の中の風景を静かに紡ぐ語りと、感情の揺らぎを込めて歌われるメロディの混ざり合いが独特の空気感を生み出す。触れると壊れそうなほどセンチメンタルでノスタルジックで、深く感情移入させられる詞世界が印象的なナンバーだ。
・尾崎リノ‐夜中のライブハウスに(Music Video)
インディーズシーン・ライブハウスシーンに思いを馳せるようなミディアムナンバー「夜中のライブハウスに」。実際に夜中のライブハウスで配信され、音源もその際に収録されたという。
ロックの名曲のオマージュから始まり、「夜中のライブハウス」をテーマに広がる詞世界。学校ではなく夜中のライブハウスに忍び込んで共犯者になる、という展開が、ライブハウスを青春の場として過ごしてきたという背景を連想させ、同じように「ライブハウス」という場所に特別な想いを持っている人々の共感を誘う。
ライブアーティストならではの感性で聴き手の感情を揺さぶる、静かでありながらエモーショナルな一曲だ。
・Cody・Lee(李) - 春(Live at 高田馬場CLUBPHASE)
自身のシンガーソングライター活動以外に、バンド「Cody・Lee(李)」でもVo/Agとして活動している尾崎リノ。ミニマルな弾き語りスタイルとはまた違ったバンドサウンドの中で、優しくメロディアスなボーカルが新鮮な魅力を感じさせてくれる。
インディーロックやポップスを軸にした男女ツインボーカルによるアンサンブルが、どこか懐かしい風を吹かせるバンドとして要注目だ。
既にインターネット音楽シーン、ライブシーン双方において大きな注目度を得ている尾崎リノ。弱冠20歳の新世代アーティストとして、今後さらに躍進していくのは間違いない。
自身も「音源よりライブの方が良い」と語っているように、その真骨頂は空気そのものを自分の世界観に取り込んでストーリーを描くライブにある。ぜひ一度足を運んで、その魅力を目の前で体感してみてほしい。
尾崎リノの活動の最新情報は、公式HPやTwitterから要チェックだ。
【公式HP】http://ozakirino.net/
【Twitter】https://twitter.com/rinozaki2