The Shiawase ブルースやロックを青く染めて鳴らすは幸せの音

2017年に結成された三重県出身のバンド、The Shiawase。

メンバーはVo.Gt.の「仲井陸」、Ba.「木村駿太」、Dr.「神谷幸宏」というスリーピース構成だ。

2018年3月には１stDEMO「平成アロハ航路/二つで一人のアルバム」をリリース。同月10日、自主企画「めっちゃしあわせやん」を開催し、以降三重県だけではなく東京・名古屋・大阪・京都と各地でライブを行い、徐々に注目を集めていった。

翌2019年3月には全国流通版の1st mini album「平成ラブストーリー」をリリースし、さらに自主企画「めっちゃしあわせやんvol.2」を開催。その後7月にDr.の神谷幸宏が加入。現体制となった。

2019年12月26日には1st EP「こたつ」をリリース。さらに2020年には「The Shiawase Japan Tour 2020」の開催も決まっているなど、ますます勢いに乗っている。

そんなバンドの勢いさながら、サウンドも勢いに乗っている。ブルースから派生した直後のような古きよきロックンロール感と、日本のロックンロールバンﾄﾞの青臭さが混じったようなノスタルジックで勢いのあるロックロールサウンドを展開する。まさに青春グルーヴロックンロールバンドと称されるにふさわしいサウンドだ。

そのサウンドは「未確認フェスティバル2018」ファイナリスト、「出れんの⁉︎サマソニ⁉︎2019」ファイリストなど様々なコンテストでも評価が高い。

・The Shiawase – 八重歯のキョウコちゃん

まさに「青春グルーヴロックンロールバンド」といった楽曲。冒頭、コードをかき鳴らすギターのテンポ感、音の響きは青春そのもの。そこに荒々しいドラムが入ることで青春感はさらに増す。そんな荒々しい青春サウンドを支えているのがベースだ。休符で余白をたっぷり作りグルーヴ感を演出したり、時にウォーキングベース調にメロディックにならされたりとうまくバランスと取るベースが入ることで、勢いのあるサウンドに哀愁を漂わせる。そんな3人の音の絶妙なバランスの良さも、ある意味では青春そのものだといえるだろう。

歌われている歌詞の切なさも、また青春感を煽る。「ベイベー今の彼氏と結婚するんだろうな」「マイハニー子供が産まれて幸せに暮らすんだろうな」と、誰かの幸せをリアルに想像して切なくなるような気分は、誰もが青春時代に味わったことがあるだろう。

大人にとっては懐かしい切なさを感じたくなった時、若い人にとっては今現在の切ない気持ちをなんとかしたいと思ったとき、この楽曲は抜群にリンクするはずだ。

The Shiawaseにはその名の通り、幸せな聴後感、ほっこりするような聴後感を覚える楽曲が多い。上で紹介してきた楽曲には切なさを感じる哀愁があるものの、その切なさを明るい雰囲気で共感できるので、この曲においてもそんな幸せな雰囲気が感じられる。幸せでほっこりするような気分になりたいとき、The Shiawaseの音楽をかければきっと解決に導いてくれるだろう。

【公式HP】https://theshiawase.jimdofree.com/

【Twitter】https://twitter.com/theshiawase?s=20

【Instagram】https://www.instagram.com/theshiawase.official/

【リリース情報】

2019/12/26(木)発売

The Shiawase 1st EP

『こたつ』

収録曲

01.ポテトサラダ

02.頬のホクロと涙袋

03.土の匂いは忘れたかい

04.三重西小学校