神奈川県横浜市出身のゴスペルシンガー志保-SHIHO-は、教会の生まれだ。まさにゴスペルをやるために生まれてきたかのような境遇を持つ彼女がゴスペルを奏でるのは、至極自然の流れだっただろう。
時にポップで明るく、時にバラード調にしっとり歌い上げるなど、曲調自体には様々なものが用意されているが、どの曲にも確実にゴスペル特有の躍動感や響きの美しさが居座る。常にどこか気品があり、華やかなのだ。その裏には、小さいころ教会で歌っていたというその生い立ちの影響が大きいだろう。
ゴスペルと出会ったのは小学生のころ。それ以降ゴスペル漬けの日々を送り、若い時分から黒人の方と一緒にゴスペルを歌うこともあったという。その際には本場の方に「あなたの声は神からもらったものだ」といわれたこともあった。
母がゴスペルグループを立ち上げたり、自身もゴスペルシンガーだけではなく、ゴスペルの指導者としても活動している志保-SHIHO-。またシンガーとしても、ただゴスペルクラシックとなっているような楽曲を歌うだけではなく、自身で作曲を手掛けて歌うこともある。
まさに全身まるごとゴスペルにどっぷりとつかっている彼女の音楽は、本場のゴスペルのように心にダイレクトに響く。
・志保-SHIHO- / IN YOU (Original)
4枚目のアルバム、「IN YOU」に収録されているこの表題曲。しっかりとした序盤の展開は少しゴスペル色を薄め、どちらかといえばR&Bのバラード曲のようなテンポ感・メロディーで進んでいく。しかしそれもつかの間、ドラムが入り次第にビート感をあらわにしていくとともに、一気に曲調もゴスペルそのものになる。
太く伸びやかで、一人で歌っているとは思えないような豊かな倍音を持つ歌声は、明るく朗らかな曲調の中で突如花開く。思わず手をたたいてゴスペル的にノリたくなってしまうような一曲だ。
・志保-SHIHO- / HE IS THE ANSWER(Original)
2019年10月26日にクイーンズスクエア横浜で行われた「横浜音祭り2019」。そこで披露された一曲だ。同じく4枚目のアルバム「IN YOU」に収録されている。
この楽曲の特徴はいわずもがなでスケールの大きさにある。ゴスペル的な声の響きは、ノリノリで明るいナンバーにも抜群にハマるが、このように大きなスケールで奏でられる壮大な展開の曲にもピッタリハマる。目をつぶって浸ってみると、声やその音楽に全体を包まれているような気分にさせられることだろう。
・志保-SHIHO- / LEADS TO GOD(Original)
2017年3月25日にクイーンズスクエア横浜で行われた「おぎゃー献金 愛のコンサート」にて披露されているこの曲。3枚目のアルバム「LEADS TO GOD」の表題曲だ。
ゴスペルのグルーヴ感を強く感じる曲で、ノリノリでありながらもテンポや曲調自体は穏やかで耳なじみが良い。老若男女問わず、誰もが気持ちよく聞くことが出来る音楽だといえるだろう。
また途中少し顔を出す、ブラックミュージック特有ともいえる、がなり感のある太い声にも注目だ。
2019年にはゴスペルの源流地の一つといえるシカゴを訪れた志保-SHIHO-。2020年にはそんなシカゴで歌う予定だ。日本においても本拠地といえる横浜近辺だけではなく、東北地方へ遠征。北海道や関西地方でのオファーもあり、だんだんとその音楽を届ける範囲も広がってきた。
シカゴでは、ゴスペルクラシックではないオリジナル曲であっても観客が一緒に歌っていることに驚かされたという。これからは日本でもそんな光景が見られるようになるかもしれない。そのキーマンになりえる存在の一人に彼女がいる、といっても過言ではないだろう。
【HP】http://shihoarakawa.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/shihoarkw/
【リリース情報】
4th アルバム「IN YOU」
2019.11.23発売 5曲入り
1200 円
1. IN YOU
2, GOD WITH YOU
3. おかえり
4 HE IS THE ANSWER.
5. 人は美しく
【ライブ情報】
2020年1月14日(火)
「ホログラムシンフォニー」
場所：Yokohama O-SITE
OPEN 18:30 START 19:00
前売 2500 円 当日 3000円
ローチケL コード: 74762
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ご入場時ドリンク代別途600円がかかります
2020年3月28日(土)
「おぎゃー献金 愛のコンサート」
場所：クイーンズスクエア横浜 クイーンズサークル
時間14:00 ～17:30
主催：神奈川県産科婦人科医会
観覧無料
