オルタナティブロック、シューゲイズ、インディーロックなどのサウンドを主軸に据え、10代から20代へと移り変わっていく等身大の感情を鮮明に描き出すバンド、羊文学。

メンバーは塩塚モエカ(Vo.Gt)、ゆりか(Ba)、フクダヒロア(Dr)の3人。当時高校1年生だった2012年に塩塚を中心に結成され、FUJI ROCK FESTIVAL ROOKIE A GO-GOやNext Music From Tokyo vol.9などの注目イベントに出演して注目度を高めながら、2016年に現在の編成になった。

その後もEP「トンネルを抜けたら」「オレンジチョコレートハウスまでの道のり」「きらめき」、アルバム「若者たちへ」、配信シングル「1999」などコンスタントに作品を発表し、いずれも研ぎ澄まされた世界観でコアな音楽ファンから若い世代まで幅広い層の間でスマッシュヒットを記録。一方でその世界観を繊細に描き上げるライブも話題を呼び、次世代の邦楽シーンを担うバンドのひとつとして大きな支持を集めてきた。

儚くも力強い詞世界を歌う塩塚のボーカル、空気感を演出するギター、ミニマルに緩急を描き出すリズム隊が一体になり、確かに記憶に残るストーリーを見せてくれるのが彼女たちの最大の魅力だ。

昨年サブスクを中心にヒットを記録した「1999」がCD化となりシングルチャートを賑わせ、1月には東京・大阪でのワンマンツアーを、2月にはさらなる新境地を切り開くEP「ざわめき」のリリースを予定するなど、ますます勢いを強めている。



・羊文学 "ロマンス" (Official Music Video)




配信リリースされ、EP「きらめき」にも収録された楽曲「ロマンス」は、ポップミュージックとしての魅力がより際立ったナンバーに仕上がっている。

音楽的な目標として「ど真ん中(大衆)に投げかける音楽を作りたい」と考えているという彼女たち。そのスタンスを表すように、この曲に詰まったキャッチーさや遊び心は、世代も性別も問わず聴き手を惹きつける魅力を放つ。

また、MVを気鋭の若手監督として注目を集める松本花奈が手がけているのも見どころのひとつ。色彩豊かでミニマルで、どこか懐かしさも感じさせる映像世界が楽曲のポップさをより鮮やかにしてくれている。



・羊文学 "マフラー"(Official Music Video)



EP「オレンジチョコレートハウスまでの道のり」のリード曲となった「マフラー」は、奥行き豊かに響き渡るギターと、それを包む静謐なアンサンブルが印象的な一曲だ。

シューゲイズ、オルタナティブロック色が極めて強く、一見するとアンダーグラウンドなテイストに見えるこの曲。しかし、メロディアスで記憶に残るメロディや叙情的な詞世界は歌ものとしてのキャッチーさも確かに併せ持っており、羊文学の目指す「ど真ん中」もうかがえる。

その世界観の中に全身で浸っていくような感覚を味わえる名曲だ。



・羊文学 "Step"(Official Music Video)




1stEP「トンネルを抜けたら」のリード曲であり、羊文学の代表曲のひとつとして長く知られている「Step」。シンプルに研ぎ澄まされたアンサンブルとメロディが一体感を生み、透き通るようなストーリーを見せるミディアムナンバーだ。

こちらも松本花奈がMVの監督を務めており、白を基調とした演奏シーンと、淡い青春の風が流れるドラマシーンがサウンドと合わさって聴き手のノスタルジーをかき立てる。

静かに流れていく曲展開が、じわじわと、しかし確かに感極まるような揺らぎを生む一曲だ。


クリスマスソングの新定番として定着した「1999」のMV、クリスマスシングル「1999/人間だった」のシングルヒット、1月のワンマンツアー、2月のEPリリースなど、絶えることなくニュースが控えている。羊文学の新しい表現に、しっかりと注目していこう。




【公式HP】 https://hitsujibungaku.jimdo.com/


【Twitter】 https://twitter.com/hitsujibungaku


【Instagram】 https://www.instagram.com/hitsujibungaku/


【配信サービス】 https://ssm.lnk.to/hitsujibungaku


【リリース情報】

羊文学『ざわめき』

2月5日発売

PECF-1178

felicity cap-325

¥1,400+税