札幌を拠点に活動をするポップグループ、ランチブレイク。


2009年に結成されたランチブレイクは、Vo.Rap.Gt.クソトングいのうえ、Vo.Gt.小松チホコによって2015年に本格的な活動を開始。

以降もVo.Key.misaki、Ba.ハシモト ケンゴ、Dr.船橋"ロリス"孝太郎といったメンバーが加わり、現体制となった。

2019年からはライブ活動を休止したBa.ハシモト ケンゴに代わってライブサポートでBa.すみれスミスが加わり、

2021年現在までコンスタントな活動を続けている。


これまでに3枚のミニアルバムを、2019年11月には1st フルアルバム「みんなで吉方旅行」をリリースした彼ら。

2021年9月には最新作となる2nd フルアルバム「この街って天国」を発表し、自由でアグレッシブなサウンドや、

ユーモラスな詞世界といったバンドの個性をますます研ぎ澄ませている。




・ランチブレイク/ おうちはどこ【MV】



2nd フルアルバム「この街って天国」に収録された楽曲「おうちはどこ」。

Vo.Gt.小松チホコが作曲したというこの曲は、「あって当たり前だった場所がなくなってしまう寂しさや儚さ」を歌っている。

お世話になっていた札幌のライブハウスがなくなってしまい、それでも前に進まなければならない……という現状の中で

生まれた曲だという。


今まではポップな楽曲が多かったランチブレイクだが、この曲ではやや影のある部分も見せているのが注目ポイントだ。

コロナ禍で当たり前が当たり前ではなくなった今だからこそ響く楽曲として聴いてほしい。



・ランチブレイク / 天堂【MV】



こちらも2nd フルアルバム「この街って天国」の収録曲のひとつ「天堂」。

最初の緊急事態宣言下に書かれたというこの曲は、コロナ禍の前に台湾旅行に行ったときの経験がもとになっているという。


旅も、その他のあらゆる行動も自由にできなくなった今の世の中で、

また以前のような自由な生活が戻ってきてほしい、という想いが込められているそうだ。

そんなメッセージソングとしてはもちろん、どこかエキゾチックな空気感を放つキラーチューンとしても必聴だ。


・ランチブレイク / 安心安心 with サトウアミ, 山田祐伸, うえだりょうた, Ceru【MV】



サトウアミ、山田祐伸、うえだりょうた、Ceruと多くのゲストボーカルを迎えた楽曲「安心安心」。


浮遊感のあるサウンドとメロディ、そして「安心だよ」と呼びかけるポジティブな歌詞のメッセージが、

聴き手にまさに「安心感」を与えてくれる。穏やかな日常の風景や、大切な人が傍にいる安心。

その当たり前の幸せを、あらためて感じさせてくれるポップナンバーだ。




コロナ禍で以前のような音楽活動が難しい中でも、配信ライブを中心に活動の歩みを進めてきたというランチブレイク。

毎年11月3日に何かしらの企画を行っているという彼らだが、今年はその日を含めて10月から12月にかけて、

札幌内のライブハウスを巡る有観客ライブツアーを開催予定だそうだ。


今後はレコード音源の制作など、新たな挑戦もしていきたいという彼ら。

自分たちの音楽世界を追求しながら活動を続けるランチブレイクに、これからも要注目だ。