1997年生まれ、名古屋出身のシンガーソングライター、坂田穂乃花。

時にCharaのような輪郭がふやけたかすんだ歌声を聞かせたかと思えば、もっと太く伸びやかな透明感のある歌声を聞かせることもあるなど、歌声の表現力が豊かな点が特徴だ。
2016年10月から弾き語りのライブをスタート。約半年後の2017年3月には、「MESELLBA PROJECT×PONY CANYON主催プロジェクト」にて決勝大会進出を果たす。その翌年2018年11月にはMASH A&R 「MASH FIGHT! Vol.7 SEMI FINAL」進出。しっかりと結果を残してきた。2019年3月には、江戸屋株式会社よりシングル「元カノさんへ」でインディーズデビュー。そして満を持して2019年末、初のフルアルバムである「愛と毒」をリリースする。
日常の中に転がる愛と毒を詰め込んだというこのフルアルバムでは、これまでの自主制作盤収録曲に、新曲4曲を加えた構成となっており、曲に合わせて雰囲気を変える彼女の歌声の変化をしっかりと堪能することが出来る。




・坂田穂乃花 – 元カノさんへ 




2019年3月20日にリリースされた全国流通版の1stシングルの表題曲がこの楽曲だ。そのタイトル通り元カノや今の自分のパートナーへ向けて、「過去の記憶は捨てて、今の私だけを感じて」という思いの丈を伝えるような歌詞となっている。そんな詩世界は自身の体験をもとに描かれており、同年代や女性の方に共感してもらえるような楽曲に仕上がっているという。実際YouTubeコメントでも多くの共感を得ており、過去の関係を引きずりがちな人の心の支えになっていることが分かる。 

そんな独特の苦みを持った詩世界だけあって、歌声もいつもビターな雰囲気が漂う。キレイな透明感というよりは少しスモークがかった歌声で全体を覆う。それが曲の雰囲気と実にマッチしている。




・坂田穂乃花 – 君のこと 




ケーキやお菓子をチョコレートでデザイニングする要領で、お皿のようなものに歌詞やイラストを描いていくという独特のMVが付いている「君のこと」。配信限定シングルとして2018年11月13日にリリースされている。 

力を籠めすぎないような、消え入りそうな声で歌うこの楽曲は、メロディーや全体の丸みを帯びた音作り、そして「君のことが嫌いで、嫌いで、嫌いで、でも好きだ。もどかしいよ」と歌うその歌詞も含めて全体的に愛しさにあふれた世界観となっている。「拗ねているけど構って欲しい」、「嫌いだけど別れられない」そんな登場人物の関係性は、いろいろな感情をすべて包括するような、愛そのものだ。




・坂田穂乃花 – イタい女 




2019年8月17日に、名古屋は車道LINKにて行われたライブより「イタい女」の演奏模様が収められているこの映像。バンド体制で繰り広げられているライブで、音源で多く聴けるような絶妙なバランスの甘さや抜け感に特徴がある声よりも、より強く前に出るような、太さのある歌声で歌われている。時折巻き舌になるような箇所もあるなど、ぐっとハードな雰囲気だ。 

そんな強い雰囲気の声、ハードな雰囲気の歌い方は、「イタい女」の世界感にしっかりとはまっており、表現力の高いアーティストであることを再認識させられる。



2019年4月には「神聖かまってちゃん」や「アルカラ」も出演したNakano Fresh Rock Festival 2019に出演。また2019年秋にはABCテレビの音楽番組「GAKUON!」に出演するなど、徐々に注目を集めつつある坂田穂乃花。その証拠に「君のこと」のMVはYouTubeにて再生回数10万回にとどく勢いだ。 

多くの人に届くであろう受け入れやすいメロディーの楽曲が多く、歌声はころころと表情を変え感情を揺さぶる。そんな彼女の勢いがますます加速していくのは、想像に難くない。




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