東京音楽大学をユーフォニアム専攻で卒業するという稀有な経歴を持つシンガーソングライター、AMARI。 

ユーフォニアム奏者としても今を時めくCreepy Nutsや、確かな音楽性でタイアップに採用されることもあるandropなど様々なアーティストのサポートを担当している彼女。しかし歌の方がやりたいと感じて、歌も歌い始めた。

管楽器専攻で音大を卒業したシンガーソングライターという経歴だけ見ると、難解な楽曲を歌うように感じるかもしれないが、AMARIの音楽は意外なほどにストレート。歌声には感情がそのまま乗せられているようで、心にダイレクトに響いてくる。アコースティックギターをかき鳴らしながら歌うそのパフォーマンスも、実に感情的だ。歌詞にも同様に強い感情が込められており、メッセージ性は強い。もともとロックが好きだったというその趣向通り、ロックバンドよりもロックな魂を感じる音楽を届けている。

シンガーソングライターとしてソロで活動を始めてから2年足らずでワンマンライブをソールドアウト。200人の動員を果たすなど、今極めて注目度を高めている存在だ。




・AMARI – スポットライト 




≪あたしにスポットライトを浴びせてよ/痛いくらいに≫とストレートな感情をむき出しにしたこの曲。やはり歌声にも同様に強い感情が乗る。特にBメロの≪美学や価値観やその他諸々の事情≫≪あたしはここで生きる≫という部分には感情から来るような声の揺れが感じられ、その揺れにそのままこちらの心まで震わされてしまう。全体を彩るバンドサウンドもとても激情的だ。 

そんなふうに特に強い感情が感じられる楽曲でありながら、実はメロディーは極めてポップ。サビでは一音一音を長くとっているにも関わらず耳に残るので、いかに綺麗なメロディーに仕上がっているかが分かる。




・AMARI – ハグロック19GW / 17 -seventeen- 




2019年5月6日に行われた「ハグロック19GW」においての楽曲「17 -seventeen-」の演奏模様。ハグロックは新進気鋭の女性アーティストが集まるイベントだ。 

「17 -seventeen-」は自身が17歳の時に作詞作曲した楽曲だという。サウンドの雰囲気や乗せられている歌詞は実にロックを感じるものとなっている。歌声もそんなサウンドに合わせるようにロック色が強い。ビブラートのかけ方や発音の仕方などからは特にそんなロックなムードを味わうことが出来るだろう。一言でいえばまさに「カッコイイ」楽曲だ。

またソロアーティストであるにも関わらず、バンドサウンドと自身のサウンドをあわせるのが上手いことも見て取れる。音大出身でミュージシャンのサポートに入ることもあるので当然といえば当然だが、ドラムのフィルとリンクするようにギターを鳴らすその姿からは、音楽的な資質の高さを感じずにいられない。




・AMARI – もしこれが最後だとしても 




2019年2月ごろ、声が出なくなってしまったAMARI。声がでない中、このまま活動を続けるべきか、そもそも続けていけるのか悩んだという。そんなときに書かれたのがこの曲だった。 

曲が生まれた経緯の通り、歌われているのはそんな時の自分の心境だといえる。そして歌詞の中にその答えはある。≪現実は冴えない/燃えない/だけど泣かない≫≪この時間を逆手に取ってでも届けたい≫≪もしこれが最後だとしても≫≪誰かのもとで形を変え/色を変え/残っていて≫と。

そんな思いで歌われている曲なので、この楽曲の中には祈りにも似た切実な気持ちが込められている。アコースティックギターのサウンドもそんな歌詞や気持ちとリンクするように、強く切なく響くのが特徴的だ。



今が一番人生で楽しいくらいだと語るAMARI。自ら進んで辛い道を歩んでいきたいというから、根っからロックな人間なのだといえる。 

今後の目標はメジャーにいってテレビに出ることだという。強い感情に共鳴する人がどんどん増えていき、実際にそんな日が来ることもそう遠くない未来に起こりえるのではないか。AMARIはそんな風に思わせてくれるミュージシャンだ。




【HP】https://www.amari922.com/


【Twitter】https://twitter.com/amari_922?s=20


【Instagram】https://www.instagram.com/amari_922/


【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UCHJjKgpjR6PenWcjYx97nnw


【ライブ情報】 



▼2020/02/22(土) 

AMARI レコ発ワンマンLIVE 「AM4:00」


@渋谷gee-ge 

open12:00 start12:30

前売り¥3,500 当日¥4,000 (学割¥1,000off)





▼2020/03/07(土) 

KSMB10 FINAL (カワサキストリートミュージックバトル決勝)


@サンピアンかわさき(川崎市立労働会館)大ホール 

open14:00 start14:30 ★AMARI出演時間16:00〜

前売り¥2,000 当日¥2,500

(電話予約 044-272-6636)