千葉県出身のシンガーソングライター、上保美香子(じょうほ みかこ)。

幼い頃からクラシックピアノを学び、2010年よりジャズピアノもスタート。そんなピアノのスキル・知識を活かして作曲はすべてピアノで行う。時にジャズコードも絡めたりするというその音楽には、ポップでありながらどこかR&Bなどの匂いも感じられる。ライブもデビュー当初よりピアノ弾き語りスタイルで行い、現在もそのスタイルで活動中。
作曲時には主に体験談を元にした歌詞が先に出来ることが多い彼女。そんな歌詞の中では「同じ単語をあまり使わない」ように意識している。また、曲においては「ピアノ弾き語りの魅力を引き出す」ように心がけているとのことで、実際に彼女の楽曲の中ではメロディーや歌詞の情景をより引き出すような、感情的でドラマチックなピアノが奏でられていることが多い。「ピアノ弾き語りの良さは、弾き方で音を調節できる点」と語っている通り、ピアノと歌での表現力は抜群だ。
2013年、シングル「君が好きだった」をリリース。以降さらにシングルやミニアルバムを発表したり、ライブ出演や定期フリーライブを行ったりと精力的に活動してきた。その後結婚・出産と環境が変わり、考え方などにも変化が。現在はこれまでの活動にプラス
「同世代の母親の心にも響く音楽を」をテーマとし、創作活動に勤しんでいる。




 ・【楽曲】プレゼント

Unplugged(音響機材一切無しの完全生音収録) 




透き通るような音色のピアノがセンチメンタルなメロディーを奏でる。その上を、透明感が高いながらも確かな発声が感じられる、R&B色のある彼女の歌声が舞う。ピアノのメロディーがセンチメンタルであるということもあり、やはり歌のメロディーもセンチメンタルに響く。 

歌われているのはタイトル通り「プレゼント」やそれにまつわる想いについてだ。ただ、プレゼントとはいっても恋人からではなく、家族からのプレゼント。
≪目覚めた枕元 リボンがかかった クリスマスプレゼント≫≪私の好きな物を思い浮かべながら選んでくれたプレゼントは かけがえのない贈り物≫と、家族からのクリスマスプレゼントを想起させるような歌詞で彩られる。そして≪誰かのために何かをしたいって思う気持ち教えてくれたあの日 大人になった≫と、今度は大人になった自分がその愛のバトンを繋いでいくことを思わせ、家族のつながりの素晴らしさに改めて気づかされる。クリスマスプレゼントからここまで世界が深くなっていくという詩世界は、詩先で、歌詞を大切にしている彼女ならでは。



ライブでは、「みんなが参加できるような曲を入れるようにしている」という。ライブ前にはチキンを食べて油でのどを潤わせたり、マヌカハニーをなめたりするなど、ライブにかける思いも強い。 

さらに「一人一人のファンを大事にしていて、歌詞を伝えたいと思っている」という彼女は、「気さくに話しかけてくれても大丈夫ですよ」とも語っている。ライブに通ってみて話をしてみると、また曲の世界観に深く入り込めるようにもなるだろう。




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