「いま一番”脱げる”シンガーソングライター」というキャッチコピーを持つシンガーソングライター、藤田恵名。

シンガーソングライターとして以外にグラビアアイドルとしても並行して活動中の彼女は、そのキャッチコピー通り、ライブやMVで水着や露出度の高い衣装を着ていることが多い。その為イロモノ扱いされてしまうこともあるが、その実力はホンモノ。
作詞作曲も自分でこなし、自らが音楽制作会社を立ち上げるほどの熱量ももっている。制作される楽曲も、ロックなサウンドにキャッチーなメロディーを乗せた、日本語ロックバンドと共鳴するようなものが多い。実際シングルには「the pillows」のカバー曲が収録されていたりもしているので、そのあたりのサウンドが好きな人にはドンピシャにハマるだろう。
シンプルに歌唱力も高い。ややハスキーな声質でありながらしっかりと抜けていく声の持ち主で、ライブであってもしっかりとした音程の歌唱を聞かせている。
端正なルックスや人を引き付ける魅惑的なボディから入ってきたとしても、その確かな音楽的実力で、音に引き込むことが出来る。藤田恵名はそんなアーティストだ。




・藤田恵名 – 言えない事は歌の中 



疾走感溢れるバンドサウンドとかき鳴らすギター。そこにキャッチーなメロディーが乗るこの曲。特にサビのメロディーは極めてキャッチーで耳に残る。 

歌詞には≪ちょうどいいなんて一瞬だ≫≪今更どうでもいい≫≪運命に動じちゃいけない≫と無常的な言葉が並ぶ。ただ歌声やサウンドから推察するにこの無常感は、マイナスなイメージではない。「どんなことが起こってもそれを受け入れて自分は自分の道を進んでいく」といったような前向きなイメージに聴こえてくる。何か嫌なことがあったりした時には、
心を軽くしてくれるだろう。
この楽曲のMVには検閲済バージョンと未検閲バージョンがあるのもポイント。見比べてみるのも面白いだろう。




・藤田恵名 – 月が食べてしまった 




2019年1月16日にリリースされた2ndマキシシングル「月が食べてしまった」の表題曲だ。 

メロディックなギターフレーズが頭に残るイントロからすでに高い疾走感に包まれているこの曲。歌声によりハスキーさが増しているため、よりロック色が強く感じられる。そんなロック色の強さは、間奏でのハードなギターソロや、MVでの衣装からも受け取れるだろう。
むしろパンクともいえるその世界観は歌詞にも反映されている。「自分の弱さを認めつつ、それでもあえてピエロでいる。そんな世界から飛び出して何かを変えようとするのは怖いけど、それでも≪でもいくしかないや≫という気持ちをもって動き出す。」と、実にパンクなムードだ。




・藤田恵名 – 私だけがいない世界 




自身の主演映画「血を吸う粘土」の主題歌であるこの「私だけがいない世界」。メジャーファーストアルバム「強めの心臓」に収録されている。 

やはり藤田恵名の王道ともいえる疾走感あるバンドサウンドに支えられているこの曲だが、ほとんどアカペラに近いような状態で始まるのが印象的だ。音数の少ない中で、改めて声の響きの良さを実感できるだろう。
またこの曲では、特に感情的な歌唱も聴くことが出来る。≪私だけが/いない/いない/いない世界に≫と、本来のサビよりも「いない」の部分が増えるサビパートで、泣くような、叫ぶような声を聴かせている。感情溢れるボーカルが好きな人は、そこで一気に引き込まれるはずだ。



今後はシンガーソングライターとして、武道館目指して活動していきたいという彼女。「作詞作曲を自分で全て担当しているので、自分の強みをしっかり生かしていきたい。」という思いもある。 

多くの武器を持つ彼女なら、そんな目標を叶える日が来ることも想像出来てしまう。そんな彼女のこれからに要注目だ。




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