2015年、シングル「if~ひとり思う~」でデビューしたシンガー、蓮花。 

以降2016年に2ndシングル「Don't Cry」、配信限定シングル「徒桜」、翌2017年に3rdシングル「白雪」、2018年に4thシングル「金魚涙。」2019年に1stアルバムと着実にリリースを重ねてきた。
蓮花というシンガーの大きな特徴は、その圧倒的な透明感にある。
“透明感ある歌声”というのは、シンガーを表現する際の常套句のようになっているところもあり、多々目にする言葉ではある。実際、透明感を覚える歌声を聴かせるシンガーが多いというのも事実だ。しかし蓮花の歌声は、そんな数多いる“透明感ある歌声”を持つシンガーらと比べて、さらに透き通っているといえる。特に高音の透き通り具合は格別で、聴いているとこちらの心までも澄んでいく・浄化されていくような趣がある。
また、高音にそんな圧倒的な透明感があるだけではなく、低音は低音で、伸びやかに突き抜けてくる力がある。しっかりと存在感ある低音を聴かせることが出来るので、力強いサウンドの楽曲においても声が負けてしまうということがない。
どんな楽曲においても、印象的な歌声を聴かせることが出来る稀有なシンガーだ。




・蓮花 – 星の羽ばたく夜は 




最初の一音から、楽曲全体が透明感で溢れていることが分かるこの曲。どこかシューゲイザー的な雰囲気も感じる音の圧力がありながら、まさに“星の羽ばたく夜“のように澄んだ世界が広がっていく。 

そんな楽曲だけに、やはり蓮花の歌声においても持ち前の透明感が際立っている。多くの楽曲で圧倒的な透明感を覚えさせる蓮花の歌声だが、そんな彼女の楽曲の中でも、この曲での歌声は特に透明感でいっぱいだといえるだろう。Aメロ、Bメロ、そしてサビとどこをとっても美しくて気持ちが良い。
2019年1月23日にリリースされた同タイトルの1stアルバム「星の羽ばたく夜は」に収録されている楽曲で、自分を支えてくれた人全てに対しての感謝の思いを込めた一曲となっている。ただいまこの曲のライブ映像を(2018年7月に行われたデビュー3周年ライブ)、期間現限定でOfficialYouTube Channnelで配信中。




・蓮花 – 金魚涙。 




壮大なオーケストラで彩られたこの曲は、メロディーラインにどこか和の匂いがあるのが印象的。それもそのはずでこの楽曲は、テレビアニメ「信長の忍び~姉川・石山篇~」の主題歌となっている曲だ。 

サウンドは壮大さの下に力強いバンドサウンドがあり、歌声にも切なさの中にどこか力強さが感じられる。壮大さと力強さや、切なさと力強さは相反するもののように感じられるが、この楽曲ではそれらを抜群のバランスで組みあわせている。オーケストラやバンドサウンドは勿論のこと、歌声も一つの楽器なのだと思わせてくれるような1曲だ。
MVは映画監督、古厩智之氏が手がけている。




・蓮花 – ワスレナグサ 




2020.3月に配信された蓮花最新楽曲。
勢いのあるサウンドの中で、≪秘めた想い/知られる前に去りゆくの≫≪ワスレナグサ/花言葉/あなたに届かないで≫≪髪結わえてくれた日を忘れないよ≫と切なさと愛しさに溢れた世界が広がる一曲。
勿忘草の花言葉は「真実の愛」。そんな愛を秘めていることが≪あなたに届かないで≫と歌っているのだ。
そんな楽曲だけに、蓮花の歌声も特に感情的な響きを放ち、それがまた切なさを煽る。
それでいて、ただ切ないだけではなく、厚みのあるサウンドや歌声によって、包まれるような包容力が感じられるというのも印象的。そんな包容力ある音は、愛しさの表現に繋がっているといえるだろう。



その歌声で心を澄ませてくれるプロフェッショナルなシンガー、蓮花。 

FM NORTH WAVEにおいて毎週月曜日22:00~23:00に「蓮花 Voice...」というラジオ番組でパーソナリティも担当中。音楽だけではなくこちらも合わせて聞いてみると、よりその歌声や音楽を堪能できるようになるだろう。そんな楽しみ方もおすすめだ。




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