BATACO　圧巻のスキルとセンスでヒューマンビートボックスの新たな未来を切り拓く

日本国外問わず数々の大会で優秀な成績を収めているヒューマンビートボクサー、BATACO。

2017年には台湾にてアジア大会優勝を果たし、アジアチャンピオンの称号を獲得。さらにスイスにて行われた国際大会において、数少ない出場枠を勝ち取り日本代表に選出。日本人史上初のBest4入りを果たした。プレイヤーとしてだけではなく、ジャッジやゲストとして海外の大会に呼ばれることもあるなど、様々な大会での優秀な成績やそのスキル・音楽性は高く評価されている。

2020年からは新たなコンセプトによるソロプロジェクトをスタート。4月1日には「今まではステージで見せていたヒューマンビートボックスの良さを作品に残したい」という思いが詰まった、1stEP「MY PORTFOLIO」をデジタルリリースした。

そのタイトル通り、自己紹介・名刺代わりの作品となっていて、「現時点での自分の表現性」を見せるべく、高いスキルのビートボックスに加えて自身でのラップや歌、さらにあの“Siri”に歌わせたりと、様々な表現が盛り込まれた作品になっている。

「80年代、ラップが誕生したことにより”歌唱”はメロディーから解放されたと思う。次は言葉/歌詞から解放され、ビートボックスという歌唱方法で歌が歌われてもいい」という考えを持っているBATACO。「ドラムやサンプラーとしてではなく、歌やラップの延長線上として、ビートボックスを捉えて欲しい」という意思のもと、ビートボックスの新たな可能性を示唆していく。

・BATACO – towa

1stEP「MY PORTFOLIO」収録曲。

ビートボックスと相性抜群な響きの良い低音を聴かせるラップ、メロディックに耳を奪うメロディー。そしてチル感の高い心地よいトラックとビートボックスなど、どこをとっても耳が気持ちよくなるような1曲。

バトルで魅せるようなスキルフルなビートボックスとはまた少し違った気持ちの良いサウンドは、ヒューマンビートボックスに多くの人が抱いているであろうイメージを一新させるはずだ。

・BATACO – Tokio city

「言葉では表現できないものが表現されている」というこの曲も、同じく1stEP「MY PORTFOLIO」に収録されている楽曲。

特に印象的なのはビートボックスのスキルを活かしたような高速ラップ。もちろんビートボックスも聴くことが出来るし、メロウなラップも聴かせているが、そんな中でも高速ラップは圧巻。リズムと抜群に混ざり合うその歌唱は、真似しようと思っても簡単にできるものではない、ヒューマンビートボクサーならではのものだろう。

それはまさにビートボックス、あるいはヒューマンビートボクサーの新たな可能性だ。

・BATACO ft. Siri – “_start : “