“エンディングの女王”と称されるシンガーソングライター、多田葵。

その称号通り、大人気テレビアニメ「Angel Beats」や「GUNSLINGER GIRL-IL TEATRINO-」、「リコーダーとランドセル ド♪」のエンディングテーマ、さらにやはり大人気のPCゲーム「Rewrite」のエンディングテーマなど数多くのゲームやアニメのエンディングでその歌声を響かせている。

元々はあの有名な「劇団ひまわり」に所属していた子役で、社会現象といえるほどのヒットドラマ「家なき子」の映画版などに出演していた経験を持つ。さらに舞台「アニー」でも主演のアニー役をダブルキャストで務めるなど活躍。その後2005年より、シンガーソングライターとしての活動をスタートした。

ヴォーカリストとしては、柔らかく、包み込むような広がりを感じる歌声が特徴的。楽曲の持つ感情をさらに引き出すことが出来る稀有なヴォーカリストだ。

2010年には「Billboard Japan Music Awards “Independent of the year”」を受賞。さらにグラミー賞を受賞したクリストファー・ティンのアルバムにもヴォーカリストとして参加するなど、各方面で高い評価を受けている。




・多田葵 – Brave song 




「独特の日本語のフレーズを使っており、映像も歌詞も見ないで曲だけを聴いても物語が見える歌詞になっています」というこの曲は、「Angel Beats」のエンディングテーマとなっていた楽曲だ。儚く、そして美しい作品であるAngel Beats。そんな作品のエンディングテーマというだけあって、この楽曲にも、穏やかで柔らかいアコースティックギターやさりげなく感情を煽るピアノ、そして歌のメロディーからそんな儚さと美しさが感じられる。

それを、抜群の透明感をもった歌声でさらに昇華させているのが多田葵だ。その歌声は消え入りそうでありながらも力強く、そして柔らかい。そんな歌声を聴いていると、やはり目の前に物語が浮かんできて、ついつい涙があふれて来そうになる。




・多田葵 – Brand new birthday 




自身曰く「毎日色々あるけど頑張ろうという想いで、前向きな楽曲になっており、ライブの最後で手拍子と一緒に盛り上がる曲です」というこの「Brand new birthday」。自身で作詞作曲を手掛けている。

自身でも前向きな楽曲という通り歌詞には≪あんなこともこんなことも今では笑い話≫≪だってこれからきっと素晴らしい毎日の幕が開く≫と極めて前向きな言葉が続く。それをやはり前向きな気配を感じるメロディーで歌い上げているので、聴いているだけで自然と前向きになれそうになる。

それでいて押しつけがましい前向きさではなく、自然と前を向かせてくれるような雰囲気があるのは、やはり柔らかく包み込むような歌声で歌われているからだろう。




・多田葵 – Simple 




やはり自身で作詞作曲を手掛けているこの楽曲は、活動初期に書いたもので「自分のやりたいことを詰め込んだ楽曲であり、シンガーソングライターとしての自分が一番詰まっている」という楽曲だ。決してテンポの速い曲ではないが、どこか跳ねるようなメロディーとサウンドによって、強く明るい雰囲気を感じるのが印象的だ。

歌詞には≪言葉にできないこのシンプルな思いを/素直に綴ったら君にいつ届くかな≫≪暑い夏も寒い冬もいっしょにいよう/きみと二人ならどんなことも怖くはないよ≫と比較的にストレートな表現で愛をうたった言葉が続く。そんな柔らかくも優しい愛の世界もまた、楽曲に明るいムードを与えているといえる。



「2020年は再スタートの一年として、現場でのライブを少しずつ増やしながら自分にしか書けない曲を作りたい」という彼女。今後の新しい作品も楽しみにさせてくれるし、ライブでその音に触れることが出来ることも楽しみにさせてくれている。是非直接その音に触れて、優しい気持ちになってもらいたい。 

殺伐としたムードのある今の時代、彼女のようなアーティストは間違いなく必要だ。




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