2010年1月に結成されたバンド、ank。

メンバーは、Vo./Ba.「まやみき」、Gt./Cho.「ジーコ」、Dr./Cho.「おおご」という男女3人組のスリーピース構成。
元々は現在の「ank」表記ではなく、「u.n.k」表記で活動をスタート。いくつかのデモや自主企画、周年企画などを経て2012年より現名義「ank」へと改名。その後メンバーの脱退や加入を経験し、2014年に現体制のメンバーが揃う。
疾走感があって力強いメロディックなバンドサウンドの上に、中性的でしなやかで暖かい、そしてやはり力強いボーカルを響かせるというのがankのサウンドのべースだといえる。パワーポップやメロコア、パンクなどの要素も感じられるそんなサウンドの中で、日常や感情に寄り添ったような歌詞を歌う。
誰かの人生の隣を並走し、そのまま音世界に引きずり込んで引っ張り上げていってくれそうなバンド。それがankというバンドだ。




・ank - あー Music Video 




2017年7月12日にリリースされた3枚目のミニアルバム「そこには思いっきり愛があるからな」に収録されている1曲。 

≪あー君がいないと僕は生きていけないとかそういうわけじゃないけどさー≫≪君がいるとああ、ひとりより楽しいね≫と歌う歌詞の世界観は、芯で繋がるような人と人との気持ちの良いつながりが感じられ、温かみがある。歌詞をしっかりと聞きながら楽曲を聴いていると、きっと誰かの顔が浮かんでくるだろう。そうしてほっこりした気持ちになるはずだ。
サウンドは抜群の疾走感が気持ちよく、歌声は伸びやかな艶が気持ち良い。全体通してとにかく気持ちの良い楽曲だというのもこの楽曲のポイントだ。




・ank-ひとりじゃないんだぜ Music Video 




2018年10月3日発売の4枚目のミニアルバム「たまんない人生だった」。そんなアルバムの2曲目に収録されているのがこの楽曲。 

この曲は、パンクバンドのそれのようにかき鳴らす各楽器のサウンドと、詰め込まれた言葉の多さとキレが印象的。特に≪見えるもの全部見させてくれって思うように生きてきたから≫≪悲しませたり気づかないフリしてやり過ごしたこともたくさんあって離れていくようで≫と歌うAメロにはガンガン言葉が詰め込まれていて、その言葉の詰め方やそれに合わせたように音数が増すワイルドなドラムに持っていかれる。
たくさんの言葉が詰め込まれているが、そこにある言葉がすべてまっすぐだから、どの言葉も心に刺さる。言葉選びとサウンド、歌声との相性が抜群に良いバンドだということが分かるだろう。




・ank / それだけ(Official MUSIC Video) 




1分に満たないとても短い楽曲「それだけ」。 

≪風に吹かれてひとりぼっち≫≪いつも通りのこの街で変わらないものはあの日のメロディー≫≪僕が辛い時も小さいうそも泣いちゃった日も止まった昨日も両耳で鳴ってる≫≪だからなに≫≪ううん、何でもないよ≫≪君がいてよかったよ≫≪僕のためのうただよ≫
歌詞はこれだけですべてだが、行間から空気が伝わるような、画が見える言葉が綴られている。
「音楽があってよかった。音楽が好きだから音楽を鳴らす。ただそれだけ。」というシンプルな世界観の中に、多くの人のストーリーが浮かんでくる。良質なショートムービーを見たような後味の1曲だ。



働きながらバンド活動をしているという彼ら。だからこそ誰かの日常や心により添えるような歌詞がかけたり、メロディーを鳴らせたりするということもあるのだろう。 

真っすぐな心で生きたいと思った時、きっと彼らの音が導いてくれるはずだ。




【HP】 

http://www.ankofficial.com/


【Twitter】 

https://twitter.com/ank_jpn?s=20