宮城県出身のシンガー、さあや。
「SKE48/未来とは?」「東京女子流/加速度」を始めとして、様々なミュージシャンに楽曲提供を行うサウンドプロデューサー・山田巧氏の音楽制作スタジオTK-3 STUDIOに所属。他アーティストのコーラス・仮歌・作詞・アートワークなどを担当している。さらに、山田氏がボーカルをフィーチャリングしたユニット「FMNer(エフエムネル)」においても同じようにボーカルやアートワークなどを担当し、テクノやシンセポップをベースにおいた独自の世界観を、大人っぽさと幼さを併せ持った雰囲気のある歌声で彩っている。
2020年6月27日にはFMNer名義にて、「“TOKYO”を感じられる作品」というコンセプチュアルなアルバム「Tokyo Synthwave」を発表。「山田ミュージックの看板となるアルバム」という今作のリリースに伴い、音楽シーンで注目度がどんどん高まっているシンガーだ。
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こちらはFMNer(TKM feat.SAYA)の作品集。
ジャジーヒップホップを思わせるような穏やかなサウンドの中で、抜け感のある歌声を聴かせる「TYO Starlight」。未来感のある冷たいサウンドと伸びやかなメロディーが気持ち良い「GEMINI」。歌もの感が強く、ビート感も強いという彩色豊かな「Gokurakuchou」。どこか90年代のポップソングを思わせるような雰囲気の「Stereotype」。キャッチー度が抜群で跳ね感もある「HONEY」。甘みの強い歌声を聴かせる「AMAETAGARI no BITTER」(アルバムでは「Bitter sweets」表記)。キレのあるシンセサウンドが印象的な「Trips」。空気感をたっぷり孕んだ大人っぽい歌声と流麗なピアノのマッチアップが心地良い「HALO」。シンセサウンドで覆う、ストロングスタイルのシンセポップ楽曲「Moonlit」。そしてファンクにも通じるようなブリブリのベースラインと強いビートの上で、時にRAP調にもなるクールな歌声を響かせる「3000-CITY」。
そんな楽曲群には、まさしく「TOKYO」をイメージさせるように、ポップさと未来感、そして冷たさと温かさなど、様々なムードが共存。さあやの歌声も、楽曲の様々なムードに合わせて着色を変え、クールな歌唱だったり、甘い歌唱だったりといろいろな表情を見せている。そうした表現力、着色力の高さに、シンガーとしての魅力が感じられる。
また単純に、シンセポップの浮遊感とさあやの歌声の相性の良さも感じられる、聴き応えある作品群だ。
今作「Tokyo Synthwave」だけでも様々な雰囲気の歌唱を聴かせているだけに、これから先もどんな歌声を響かせてくれるのか楽しみになるシンガー、さあや。
まずはアルバムでしっかりとその魅力を堪能し、Twitterなどで今後の情報を追いながら、次の展開を待っていこう。
【Twitter】
【Instagram】
https://www.instagram.com/saya51538/
【リリース情報】
1stalbum 「Tokyo Synthwave」
2020年6月27日デジタルリリース
-track-
01.HALO
02.HONEY
03.Moonlit.St
04.Gokurakuchou
05.3000-CITY
06.GEMINI
07.Bitter sweets
08.Trips
09.Stereotype
10.TYO Starlight