作曲系バーチャルYouTuber・バーチャルトラックメーカーとして活動中の七草くりむ。
ASMRとハウスミュージックを掛け合わせた“ASMR HOUSE”という独自のサウンドを鳴らすのが大きな特徴。そんなASMR HOUSE楽曲であり、自身の代表曲でもある楽曲「ぱすたすきゃっと」は再生回数45000回を超えるなど、確かな注目を集めている。
千石撫子のような柔らかくて甘めの歌声と、ノリノリで時にバキバキにも鳴らすハウスサウンドが混ざり合うことで生じるのはなんとも言えない独特の浮遊感。脳内を浮遊しているようなそのサウンドはとにかく聴いていると気持ちがよく、中毒性が抜群。
そんな音楽性で中毒者をどんどん増殖させているバーチャルYouTuberだ。
・【 ASMR House 】ぱすたすきゃっと / Crim Nanakusa【 Off Vocal 配布中!】 [ 025 ]
“ASMR HOUSE”という他にはない音楽文化で表現した自身の代表曲。
ノリノリのサウンドの中で≪ぱすたっ ぱすたっ ぺぺろんちーの≫≪ぱすたっ ぱすたっ ぼなぺちー!≫とポップな言葉を歌うこの曲は、途中に電子レンジ風の音が入ってきたりする芸の細かさが面白い。
そして何より、タイトルにもあるスキャットのごとく意味よりリズムや発音を重視した歌詞やノリノリのサウンドで作られた1曲でありながら、ベースラインはウォーキングベースでジャジーな雰囲気というのが魅力的。子供っぽいかわいらしさとジャジーな音楽のカッコよさがマッチングしているという点も、愛らしい歌声とハウスミュージックとの融合同様に、楽曲に浮遊感や中毒性をもたらす所以だろう。
・【 ASMR House 】こすもすきゃっと / Crim Nanakusa【 Off Vocal 配布中 】 [ 026 ]
「古めのハウスミュージックに重きを置いて、南米系の音楽を取り入れた」という1曲。
「ぱすたすきゃっと」と比べてさらに浮遊感の強い楽曲となっていて、45秒頃から聞こえてくる、耳のすぐ傍で鳴っているかのような呼吸音が印象的。ボーカルはどちらかといえば脳内で直接鳴っているように感じられる音だが、この呼吸音は身体の外のかなり近い位置でされている感がある。それが聴き心地の良さにつながり、この楽曲をより魅力的にしているといえる。
ベースラインのリフレイン感も中毒性抜群だ。適度にベースが消えるので、それもあっていつの間にかベースラインを追ってしまうようになる。そんなベースラインの中毒性も楽しんでもらいたい1曲。
・【 オリジナルMV 】 紫彩アメ - メイズ (prod.七草くりむ) 【 Off Vocal/stem配布 】
七草くりむが戯嶋サチと共同でプロデュースを手掛けるVTuber「紫彩アメ」の楽曲「メイズ」。作詞作曲を七草くりむが担当しているこの曲は「大人の女性の切なさを分数コードのもつ渋みで表現した」という1曲だ。
全体のサウンドの浮遊感やチル感は間違いなく七草くりむのサウンド。ただ「ポップな感じでガラージというジャンルを楽しんで欲しい」というコメントの通り、この楽曲はよりポップな仕上がりになっている。サビでしっかりと盛り上げるキャッチーなメロディーラインもあり、七草くりむの作風の広さが感じられる。
作中で2回登場する「“赤い糸なんてないよ“」の意味合いがストーリーに合わせて変化するなどといった、後半にかけて切なさがほどかれていく歌詞にも注目。
「Vtuberの文化を吸収して取り入れるだけではなく、文化をカジュアルにして外部に発信していきたい。そして自分の武器でもあるASMR HOUSEをもっといろんな人に広めたい。」という七草くりむ。
この2020年については「自身の活動・音楽をより広げることができるような挑戦の年にしたいです。」とコメントをくれた。
中毒性の高いその音楽は、もっと広く届いていく可能性が高い。まずはこの1年、これからどんな活動をしてどんな音を届けてくれるのか、しっかりと追いかけていこう。
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