シンガーとして歌を歌うだけではなく、3Dモデルを作成したり、絵を描いたりと、幅広くクリエイティブに活動するバーチャルシンガー、musica。 

2019年7月に活動をスタートすると、時にはセクシーで色気のある歌声を聞かせ、時にはR&Bさながらの歌声を聞かせるなど、彩り豊かな表現力で多くの人を魅了。高音から低音まで弱点なく発生する、確かなピッチ感も一つの魅力だ。

そんな持ち前の表現力や音感の良さ・発声の良さを武器に、様々なサウンドの音に対応。特にオリジナル楽曲では、王道J-POPといえるような楽曲もあれば、強いビートのダンサブルな楽曲もあるなど、幅広く魅力を発信している。

この2020年7月19日には、同じくバーチャルシンガーである「音無むおん」「ViANKiE」とともに秋葉原エンタスで行われた対バンイベント「ENTAS LIVE」に出演。「いつ、より大きなシーンに食い込んでもおかしくない」と思わせる実力派がそろった中でトップバッターを飾るなど、今、日々存在感を増しているバーチャルシンガーだ。




・【オリジナル】Spotlight / Vsinger musica 




自身2曲目となるオリジナル楽曲「Spotlight」。この楽曲は、「歌い出しからサビになっていてテンションが上がる楽曲になっている」というコメントや冒頭のビート感からも分かる通り、勢いのあるダンサブルな1曲だ。 

≪意志固めた 私に 舞台の光 照らせ (歌にすべて込めて)≫≪いつか見たい光景に (たどり着けますように 己を磨くよりない)≫という強い意志・決意を感じる歌詞や、そのサウンド・メロディーの力強さが、心をぐっと持ち上げてくれるだろう。

また、「ハーモニーにもこだわりがあり、思い入れのある一曲に仕上がっています」という通り、コーラスのハーモニーや掛け合いも気持ち良く、細部まで作り込まれた丁寧な楽曲だといえる。




・【歌ってみた】Gimme×Gimme / covered by musica【Vsinger】 




「フルスクラッチで作り上げた作品であり、これまでとは違う1面を見せるために挑戦した1曲」というこの楽曲では、「Spotlight」とは全く違う魅力を発信。ドープな雰囲気のサウンドに合わせて、色気たっぷりの歌声を聞かせている。 

冒頭からどこかR&B色のある歌声を聞かせているが、特にその表現力の高さが感じられるのは29秒頃から聞くことができるラップ調ともいえるパートだ。声質や声の出し方がガラッと変わり、そこだけ別の人が歌っているのではないかと思うほどの歌声を披露。そこで一気に引き付けられる人も多いだろう。




・【歌ってみた】夜に駆ける【Vsinger musica】 




「自分の歌に落とし込んでどう表現できるか非常に悩んだが、楽しみながら歌い上げることのできた1曲です」というこの楽曲は、YOASOBIの大ヒット曲「夜に掛ける」のカバー。 

原曲は、純真さが感じられる無垢な歌声をインパクトのある発声で届け「一度聴いたら耳を離れない」といわれる。カバーするには決して簡単ではない楽曲だといえるだろう。そんな楽曲でmusicaは、感情たっぷりの歌声を披露。原曲との親和性も保ちながら、自身の色をしっかりと表現することに成功している。

また単純にこのカバーでは彼女のピッチ感の良さも感じることができる。言葉を詰め込んだ早いパートもあれば、転調もある楽曲だがその全てで違和感のない歌唱を披露。シンガーとしてのレベルの高さを感じることができるだろう。



今後は「イベント出演などを始め、積極的に活動を展開していきたい。またオリジナル楽曲もたくさん届けていきたい。」という彼女。

シンガーとしての質に申し分がない上に、リリースにイベントにオリジナル楽曲にと、今後どんどんその展開が活発になっていくであろう彼女には、今注目しておくのが得策だ。




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