「あとり」「一角」「uma」「えのき」「オリーブ」という5名からなるVtuberユニット「ちゃらんぽらん隊」のメンバーとして活動してきたuma。 

2018年4月に始動した同ユニットだったが、2020年3月をもって卒業。その後2020年5月に、「esora uma」名義にて、「あとり依和」とともにリアルとバーチャルを行き来する音楽ユニット「浮遊信号」を結成。以降、浮遊信号のesora umaとして楽曲制作や歌唱を担当している。

esora umaは、少し鼻にかかるようなまどろむ歌声の持ち主。切なさを帯びて響くその歌声は、楽曲の持つ感情を強く引き出す効果を持っている。また、キャッチーなラインを生み出すメロディーセンスも抜群で、疾走感の高い楽曲においてもバラードソングにおいても一聴して人を引き付けるような歌を生み出すことが可能。シンガーとしてもコンポーザーとしても高いレベルにある、新時代の音楽家だ。




・『魔法なんかじゃない』 MV 




2019年4月に発表された楽曲「魔法なんかじゃない」。 

「ちゃらんぽらん隊1周年をきっかけに作ったオリジナル楽曲であり、MonsterZ MATEもカバーをしてくれた曲です」というこの楽曲でesora umaは作詞作曲、さらに3名のボーカルのうちの一人として歌唱も担当している。

気持ちよい歪みのギターや適度な電子音が鳴り響くオルタナティブサウンドで描かれるこの楽曲。全体的には軽快なサウンドでありながらも、どことなく切なさが漂っている。

それは≪さぁ 行こうぜ 次の未来へ 瞬いていよう 輝いていよう≫と、自分たちの状況とリンクするような歌詞に合わせて、明るく華やかでありながらもセンチメンタルな歌声を聞かせているから。楽曲全体をそうした明るい卒業式のような雰囲気にさせているのは、やはりesora umaの感情的な歌声だ。




・『青い絵』MV 




「自身の卒業に際し、残されたメンバーへの感謝の気持ちを書いた」という1曲。 

穏やかに鳴らされているサウンドからしてすでに感情があふれたエモーショナルな楽曲で、もともと切なさを帯びている彼の歌声も、さらに切なく響く。

自身のコメント通り、歌われているのは≪あなたと描いたこの日々は おかしくて おかしくて だから本当の言葉を君に贈らなきゃ 「どうもありがとう」≫と、過ごした時間の濃さやメンバーたちとの絆を感じるような言葉。その世界観も当然切なく響き、胸を打つ。

居心地の良い場所を離れ、新たな場所で何かを始めようと思っている人は、きっと歌詞や歌声と自分の感情がリンクして、「前に進んでいこう」という思いになれるはずだ。




・Rain/秦基博 [原曲: 大江千里] covered by 浮遊信号 esora uma 




浮遊信号名義のYouTubeチャンネルにアップされているこの楽曲は、アニメ映画「言の葉の庭」のエンディングテーマとして秦基博がカバーした楽曲「Rain」のカバーだ。 

「浮遊信号として初のカバー楽曲であり、メンバーがそれぞれ雨男と雨女であり、雨とつながりがあるという点からこの楽曲を選ばせていただきました。」というこの楽曲で彼らは、儚い歌声を響かせている。

原曲のメロディーや歌詞の世界観の切なさを引き出すような曇りがかった歌声で、透明すぎずくすみすぎない絶妙な色身を表現。より鮮明で透明度の高い秦基博のカラーとはまた違った、味わい深いカバーとなっている。


浮遊信号最新【MV】公開 未完のぼくらに花束を/浮遊信号



2020年のこれからについては「まずはチャンネル登録者数1万人をめざしながら、オリジナル楽曲の制作にも力を入れていきたいので、楽しみに待っていてください」とコメントを頂いた。 

浮遊信号はまだまだ動き出したばかりのユニットながら、esora umaがこれまで生み出してきた楽曲の質や歌唱のレベルを考えれば、チャンネル登録者数が増えていくことも、オリジナル楽曲がより注目されることも、まったく疑いの余地はない。これからに期待しながら追いかけていっても損はないだろう。


【浮遊信号】



【YouTube】 

https://www.youtube.com/channel/UCU9_r5uIJ6RsQScPn9KVkMQ


【Twitter】

https://twitter.com/esora_uma?s=20