日々の中で音楽を綴るバーチャルクリエイター、咲乃木ロク。
名前の由来は「先の記録」から。これまでに多数の楽曲を発表し、リアルから配信までイベントにも数多く出演。その他にもコンピアルバムへの参加、作詞提供、ライブ客演、グッズ制作など幅広く実績を重ねてきた。
現在は活動5年目に突入し、ペースを落とすことなく自身の音楽を紡ぎ続けている。
・【MV】One night drunk(prod.filmiiz) / 咲乃木ロク【1st EP #MIDARE咲】
2021年3月にリリースされたデジタルEP「MIDARE咲」。自身初のデジタルリリースとなった本作の1曲目に収録されているのが、この「One night drunk」だ。
都会的な夜の空気感が漂うこの曲は、「クラブでのワンシーンを切り取ったようなストーリー」を描いているという。その日たまたまあった出会いを楽しむような、カジュアルな出会いの歌になっていて、咲乃木ロクの愛するクラブカルチャーの魅力を映し出したナンバーに仕上がっている。
Vtuberの界隈では、どちらかとクラブ文化はメインストリームからは外れているからこそ、クラブの楽しさを少しでも知ってもらいたいと語っている咲乃木ロク。Vtuberの楽曲がよくかかるクラブでもこの曲は一番良くかけてもらっているそうで、リアルのクラブカルチャーとバーチャル音楽を繋ぐ一曲として必聴だ。
・日常 / 咲乃木ロク
2021年10月に公開された楽曲「日常」。
この楽曲以前は高い頻度で投稿をしていたという咲乃木ロクだが、その後に燃え尽きてしまったタイミングがあり、その間はゲームしたりと別の活動でインプットをしていたという。そうした期間を経て「結局音楽作ってるときが一番楽しいな」と思い、そのタイミングで出来たのがこの曲だったそうだ。
自分のありのままの思いを綴った、自己紹介のような一曲に仕上がったという本作。飾らないリリックと穏やかな音色のトラックが形作る、咲乃木ロクというアーティストの等身大の姿を聴いてみよう。
・ボトルメッセージ / 咲乃木ロク
2022年3月、活動5年目に入ったタイミングで公開された楽曲「ボトルメッセージ」。
自身のそれまでの活動を振り返ったときに、やっぱり「音楽」が一番の基礎にあると感じ、この音楽はクリエイティブなものというよりもあくまで日々の中で生み出されたものであり、自身のアーカイブのような位置づけであると再認識したという咲乃木ロク。
そうした考えがこの曲を制作した根底のテーマとしてあり、曲中のリリックも「誰かに届けたい」というよりは「誰かが拾ってくれればいい」というニュアンスが込められているという。そうしたテーマから「ボトルメッセージ」というタイトルも生まれたそうだ。
ありのままの存在証明としての、刻み、残す音楽。そんな咲乃木ロクの音楽へのスタンスを象徴する、新たな代表曲として注目してほしい。
5年目も今までと同じように、音楽とともにある日常を過ごしていくそうなので、咲乃木ロクが紡ぎ積み重ねていく音楽を一緒に見守っていこう。