「凸凹凸凹」と書いて、「ルリロリ」と読む。そんな個性的なグループ名で一目見たときから記憶に残る凸凹凸凹は、2012年にアイドルグループ「姫carat(ひめキャラット)」として結成された。

結成初期から「歌って踊るアイドル」と「楽器を演奏しながら歌うガールズロックバンド」という2つの顔をもって活動してきた彼女たち。2013年にはシングル「51%プラトニック」でメジャーデビューを果たし、その後もアイドルとバンド両方の要素を併せ持つ存在として注目を集めてきた。

2015年にはグループ名を「凸凹凸凹(ルリロリ)」に改名し、幾度かのメンバーチェンジを経て、現在はBa./Vo.木下ひなこ、Gt.有南、Dr.渚奈子のスリーピース体制で活動している。

そんな凸凹凸凹の最大の特徴は、「ダンスアイドル」と「ロックバンド」のスタイルを自在に行き来するライブパフォーマンスだ。「今どきアイドルもバンドも関係なくない?」というキャッチコピーを掲げ、曲によってはオケに合わせて踊りながら歌い、別の曲では楽器を手に取って生演奏を披露する。そんな変幻自在のライブで、唯一無二のグループとして話題を呼んできた。

「アイドル」と「バンド」。どちらの表情の凸凹凸凹にも注目だ。



●未来証明



2018年10月6日に公開されたばかりの「未来証明」は、凸凹凸凹のロックバンドとしての一面が大きく表れた一曲だ。

駆け抜けるような疾走感のあるサウンドは、王道のギターロックバンドらしい軽快さを感じさせる。そこに乗る木下ひなこのメインボーカルは、不確かな未来を追い求める不安や、そんな中でも手応えを得ていく高揚感をエモーショナルに描き出す。

そこには甘く可愛らしいだけではない確かな力強さがあり、その一方でアイドルソングとしてのキャッチーさも見失っていない。

アイドルポップとアッパーな邦楽ギターロック双方のファンを振り向かせる、渾身のキラーチューンに仕上がっている。



●dΛn$³!(ダンス・ダンス・ダンス)



「dΛn$³!」と書いて「ダンス・ダンス・ダンス」と読ませ、グループ名に負けないくらい独創的なタイトルを持つこの曲は、高速4つ打ちのテンポで聴き手を否応なしに盛り上げるアップナンバーだ。

フックの効いたリズム展開で走り出すイントロに始まり、「DANCE DANCE DANCE 今夜くらいは どーすんの!? 踊るしかない!」と叫びながら感情を高ぶらせるサビまで、一部の隙もなく飛ばしていくサウンドとメロディ。ライブでも盛り上がること間違いなしで、「ダンスアイドル」と「ガールズバンド」の融合を高次元で果たしている一曲と言えるだろう。



●4th ONE-MAN LIVE『未来証明』



MVだけでなく、ライブでの凸凹凸凹の魅力も見ていこう。

2018年10月6日に開催されたワンマンライブ『未来証明』のライブ映像では、「アイドルでありバンドである」という彼女たちのスタイルの意味を感じられる。爽快感と重厚さを併せ持ったバンドでの演奏も、ステージを元気よく走り回って踊り歌うパフォーマンスも、それぞれが違ったかたちで会場を大きく盛り上げている。

さらに、1つの曲中でアイドルスタイルからバンドスタイルに切り替える離れ技も見せていて、パフォーマンス的にもサウンド的にもこの転換でより一層の盛り上がりが生まれているのが分かる。

独自のスタイルに観客を巻き込むライブを見せる凸凹凸凹。その熱量やテクニックが体感できる映像だ。



アイドルとしてもバンドとしても確かな実力を持っているからこそ、凸凹凸凹はこれまで着実に人気を集めてきたのだろう。順調にライブとリリースを重ねながら突き進む彼女たちが、今後もますます注目されていくのは間違いない。

そんな凸凹凸凹の活動は、公式HPやTwitterで要チェックだ。


【公式HP】http://rurirori.com/

【Twitter】https://twitter.com/rurirori0501