VintageAmps　ルーツミュージックを昇華して鳴らす懐かしくも新しいクラシックロック

2015年5月に結成されたバンド、VintageAmps。

まさにそのバンド名のように、ビンテージアンプから放たれるようなレトロな雰囲気の、ルーツミュージックの影響を色濃く感じる多種多様なサウンドを鳴らすというのが一つの大きな特徴。2017年には島村楽器主催の「HOTLINE」にて九州エリアファイナル出場を果たすなど、評価も高い。

2019年には待望の1stミニアルバム「De:Compilation」を発売。そしてこの2020年1月、バンド体制を一新し、ボーカル森田夏代をメインメンバーとして再始動。

すると4月にはサブスク解禁。6月には1stシングル「悪戯のエストーケ」をリリースと、さらに勢いを増して活動を展開。

1stシングル「悪戯のエストーケ」ではクラウドファンディングを利用して“剣詩舞”とコラボしたミュージックビデオも制作した。幼い頃から詩吟を習い、吟詠家の顔も持つボーカル森田に加え、星舟流詩舞星舟会「見城星梅月」、神刀無念凱山流「五月女凱昂」をキャストとして迎えたMVは、VintageAmpsの中でも特に人気の作品となっている。

また、8月にも2ndシングル「SODA!!」をデジタルリリース予定。疾走感抜群で新たな扉を開けた同曲のサウンド同様、VintageAmpsの勢いはとどまるところを知らない。

・VintageAmps 【MV】『Find your feet! -Album ver.-』

2019年にリリースされた1stミニアルバム「De:Compilation」に収録されている楽曲。

ルーツミュージック感を強く覚えるレトロなギターリフに、キャッチーなメロディーを乗せる。レトロなポップ感とルーツロックがうまく融合した、懐かしくも新鮮な1曲だ。

全体のサウンドもややリバービーでオールド感満載。そのサウンドメイクセンスにもこだわりが感じられて、魅力的に響く。

また、ボーカル森田のパンチ力のある歌声も耳心地が良い。伸びやかでパワフルなその歌声に引き込まれる。高音も実に澄んでいて、シンガーとして魅力的な声の持ち主だということが分かるだろう。そしてそんな歌声がまた、レトロなルーツロックサウンドと相性抜群なのだ。

まさにこの楽曲は、VintageAmpsの様々な魅力がたっぷりと詰まった、自己紹介代わりの1曲だといえる。

・VintageAmps『Indeed Inside』【MV】

同じく1stミニアルバム「De:Compilation」に収録されている1曲。

「Find your feet!」もロックな楽曲であることは間違いないが、そこはかとなくポップセンスが散りばめられていた。それに対してこの楽曲「Indeed Inside」はよりロック色が強まっているといえるだろう。ギターリフもより硬質で、歌のメロディーにもロックなムードが強い。1960年代から1970年代のクラシックなロックサウンドが好きな人には間違いなく刺さる1曲だ。

とはいえもちろん持ち前のポップセンスやキャッチーさは失われておらず、サビのメロディーには特に引き込まれるものがあるので、歌物好きでも楽しんで聴くことができるはずだ。

・VintageAmps【MV】悪戯のエストーケ