静岡県静岡市を中心に活動するシンガーソングライター、スギタヒロキ。
素朴なコード進行と聴き手の心を揺さぶる歌声、そこから生まれる独自の魅力を持ち味としてきたスギタヒロキは、自身のホームである静岡のライブハウスUHU(ウーフー)を拠点に全国でライブ活動を展開している。
その音楽はシンプルな弾き語りスタイルによる表現が特徴となっていて、飾らない言葉による詞世界と結びつきながら、着実に多くの人に届いてきた。
過去にはサッカーでプロを目指すも怪我によってその夢を諦め、落ち込む中でギターと出会い、音楽の道に進んだというスギタヒロキ。厳しい現実の中でも等身大の感情を歌う世界観をライブでダイレクトに見せながら支持を広げている。
年間のライブ本数は100本以上。ライブのことは「修行」と捉えているそうで、精力的な活動を通して自身の音楽表現を日々研ぎ澄ませている。
2020年10月4日には静岡市民文化会館で1,000人規模のホールワンマンを開催するために準備を進めるなど、現在進行形で前進を続けているシンガーソングライターだ。
・死んじゃった。
スギタヒロキの音楽の魅力は、ストレートなコード進行とメロディ、スッと情景が浮かぶ歌詞にある。そんな個性を体現しているのが、代表曲のひとつ「死んじゃった。」だ。
強いインパクトのタイトル通り、「僕」が死んでしまうところから始まる歌詞のストーリー。天国からこの世を見つめるような視点で描かれる詞世界には、どこかシュールでシニカルなユーモアも合わせながら、もう会えなくなってしまった「君」への想いが切なく込められている。まるでひとつのヒューマンドラマ映画を観ているような表現で、主人公である「僕」に感情移入させてくれるのが印象的だ。
軽快にキャッチーに聴かせながらも、聴き手の胸を締めつける一曲として聴いてみてほしい。
・不登校
穏やかな雰囲気が漂っていた「死んじゃった。」とは打って変わって、ダークな響きのコードワークが耳に残る「不登校」。その中で描かれるのは「教育実習の先生に一目惚れした男子中学生の恋模様」という、実際に同じような経験をしたことがある人も多そうな青春の一ページだ。
同級生より少し大人な女性に惚れて、一人で燃え上がり、そして舞い上がっていく。その想いが打ち砕かれると「もう学校に行かない」と極端な結論に進んでしまう。そんなストーリーから、いい意味で思春期の痛々しさが感じられる泥臭い青春ソングとして聴いてみよう。
・僕らの時代
静かなギターアルペジオとミディアムメロディで聴かせるバラードソング「僕らの時代」。
タイトル通り「僕らの時代を作るのさ」という言葉とともに未来への希望と決意を歌うこの曲は、徐々に感情が高ぶっていくようなエモーショナルな曲展開が、まっすぐに聴き手の心を揺らすメッセージソングだ。余計な表現を排して一直線に綴られる言葉が心地よく響いてくる。
スギタヒロキというシンガーソングライターの想いを、ひたすら純粋に歌い上げた一曲として注目してほしい。
今後の目標として、ホームである静岡のライブハウスUHUのキャパシティ(50人)が毎回埋まるようなアーティストになりたい、と語るスギタヒロキ。大スターになるというよりも、いつでもライブハウスが埋まるくらいのファンに囲まれて音楽活動をしていくことを目指しているそうだ。
そんなスギタヒロキが現在準備を進めているのが、2020年10月4日のワンマンライブ。自身にとってこれまでで最大の大舞台となるホールワンマンに向けて、チケットの前売りはもちろん、配信の準備やオンラインチケットの販売準備も進めているという。
彼の音楽の世界観に興味を持った方は、ぜひ足を運んでみてほしい。今後のスギタヒロキの活動情報は、公式HPなどから要チェックだ。
【公式HP】
【Twitter】
https://twitter.com/sswsugitahiroki