ヴォーカリストkaoriのソロプロジェクト、dahlia。 

ボサノヴァにテクノ、シティポップにフレンチ、ジャズといった様々な音楽の要素を取り入れた聴き心地の良い音楽を展開する。そんなサウンドの聴き心地の良さをさらに強調しているのが、dahlia/kaoriの大きな特徴といえるシルキーな質感のウィスパーボイスだ。柔らかくて艶のあるそのボーカルスタイルで楽曲をさらに柔和な雰囲気に仕立て上げ、聴く者を穏やかな気持ちにさせる。

これまでにオリジナルCDを8作品リリース。2017年にリリースされた最新作「MIRROR」ではエレクトロライクなサウンドからエキゾッチックサウンドなサウンドまで、これまでの音の幅をさらに広げて聴かせた。韓国でも4作品がリリースされているように、グローバルに活動しているというのも一つの特徴。

イラストレーターとしての経験も持つ彼女は、dahliaのCDジャケットデザインも全て自身が手がける。日本の家紋を用いたグラフィック作品展「kamon」、トルコ旅行で撮影した写真展「TURKEY TURKEY(2011年)」といった個展を開催したり、セラピストとして活動したりもするなど、音楽の幅だけではなく活動自体の幅も広い。




・dahlia / 愛は空気( Ai wa kūki) Shooting Ver. from "MIRROR" 




2017年2月にリリースされた最新アルバム「MIRROR」に収録されている楽曲「愛は空気」。 

現在のシティポップブームの立役者ともいわれるクニモンド瀧口(流線形)が楽曲提供した1曲で、作詞はdahlia/kaoriが担当している。

そんな楽曲だけにこの楽曲にはそこはかとなくシティポップの軽やかな香りがする。特にメロディーの雰囲気はまさしくシティポップのそれで、どこかお洒落な響きがあって心地よい。

ただ、「シティポップ色が強すぎるわけではない」というのも一つのポイントだ。dahlia特有の抜群の聴き心地の良さ・一種のチル感は、それはそれでしっかりと残してある。“確かにお洒落だけど、でも居心地は良い場所”にいるような聴き心地を覚える、オリジナリティとクオリティを両立した1曲だといえるだろう。



2020年の自身の活動については「蓄えて磨く」というテーマがある。 

今を「来年以降の活動に備える期間」とし、「安心して楽しんでもらえるような環境になってからライブも行いたい」と話してくれた。

そんな風にますます磨かれていく彼女の次のサウンドを楽しみに待ちながら、まずはマイペースに活動を続けてきたこれまでの作品を聴き込んでみると良いだろう。

どうしても心が荒みやすい今の時代。彼女の音楽はきっとそこから逃避させてくれる。



【読者に一言】 

直接お会いする機会が減ったのは、ミュージシャンにとっても、ファンにとっても残念なことですが、繋がりが切れたわけではないですし、インターネットを通じて繋がったり、おうちでできる音楽の楽しみ方をしていただきながら、会える時になったら、より一層楽しい時間を皆さんと共有できたら嬉しいです。



【HP】

https://www.dahlia-works.com/


【YouTube】

https://www.youtube.com/c/dahliawork/videos


【Instagram】

https://www.instagram.com/kaoridahlia/?hl=ja


【Facebook】

https://www.facebook.com/dahliaworks