圧倒的な歌唱力・表現力で、現代の音楽シーンにおいて確かな存在感を示すシンガー、澤田かおり。
アメリカのシアトル生まれ、東京・杉並育ちの彼女は、桐朋女子高等学校音楽科の作曲専攻を卒業後に渡米。ボストン・バークリー音楽院で学び、帰国後はMISIAや井上陽水のツアーにコーラス/キーボードとして参加するなど、確かな実力をもって実績を重ねてきた。
2015年にはシングル「幸せの種」で満を持してメジャーデビューを果たし、同年には1stアルバム「Songwriter」をリリース。テレビや映画などのタイアップも相次ぎ、実力派シンガーとしての知名度を一気に開花させた。
その後も現在までライブ・作品発表の双方でコンスタントな活動を展開し、また作曲家やアレンジャー、プロデューサーとしてもCM音楽製作から楽曲提供まで幅広く活躍している彼女。2018年からはアメリカのロサンゼルスに拠点を移し、新時代のポップアーティストとしてますます評価と注目度を高めながら躍進中だ。
・澤田かおりメジャーデビューシングル『幸せの種』
澤田かおりのデビューシングルとなった「幸せの種」は、静謐なサウンドの中でメロディと言葉を噛みしめるように歌い上げる彼女の姿が印象的なバラードナンバーだ。
シンプルなアンサンブルと流れるようなメロディ。飾らない言葉で描かれるストーリーと情景。奇をてらわずポップスの王道を行くからこそ洗練された上質な世界観が完成していて、彼女の確かな歌唱力・表現力が鮮やかに映る。
淡い空を背景に、その表情を克明に刻んだMVも注目のポイントのひとつ。視覚にも訴えかけながら、シンガーとしての澤田かおりの魅力を極限まで研ぎ澄ませて見せる一作だ。
・アイオライト/澤田かおり
こちらは2ndアルバム「FRONTIER」に収録された楽曲「アイオライト」。先に紹介した「幸せの種」とはまた違ったダンサンブルかつグルーヴィーな曲調で、彼女の歌唱をよりクールに魅せるナンバーに仕上がっている。
力強く伸びやかなボーカルは華やかな大人の色気も纏っていて、エモーショナルに響きながら聴き手の心を揺さぶってくれる。その表現力の多彩さを見せる攻めの一曲として必聴だ。
・「はなむけ」家録version
・家録-home rec- #5「ジングルを作ろうの巻」
現在は自身のYouTubeチャンネル「澤田製作所 SAWADA MUSIC FACTORY」でも活動を行っている彼女。そこでは自宅でのレコーディングや制作風景、弾き語り、配信まで、彼女の音楽活動のさまざまな一面を見ることができる。
この活動によって、より隔たりなく世界との繋がりを実感できているという。新しいかたちで発信を続ける活動スタイルにも注目だ。
2020年は自身の「転換期」だと語る澤田かおり。新型コロナウイルスの影響でリリースやツアーといった従来の活動のスケジュールの見通しが立たない一方で、YouTubeでの発信によって今までとは違うリスナー層と出会うことができていることを実感するなど、活動の歩みを止めることなく前進を続けている。
現在は「どこにいても、音楽で繋がっていきたい」という想いを持っているという。そんな彼女の今後のさらなる新展開に要注目だ。
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