2020年8月1日に活動開始したばかりの気鋭のギターロックバンド、帰りの会。
メンバーは、Vo.「春原染」、Gt.「やまもとこうだい」、Gt./Pf.「岸雅志」、Ba.「石戸絢真」、Dr.「エンヤシンタロウ」という5名編成。
ポップなメロディーの中に透明感を織り交ぜた楽曲たちを、Vocal春原染の儚くも芯のある歌声で紡ぐ。
活動開始から1週間後の2020年8月8日には早くも、7曲入りの1stミニアルバム「水色の街について」を配信リリース。ギターロック然とした楽曲からアコースティックなセンチメンタル感が強く香る楽曲、セリフ調の歌唱が続くアンビエントやノイズミュージック感のある楽曲などバラエティに富んだ楽曲群で、バンドとしての様々な表情を見せた。
12月にはEPのリリースも控えているという。これからの活動展開に、ますます期待が高まる5人組だ。
・帰りの会 - 19歳 (Music Video)
1stミニアルバム「水色の街について」に収録されている楽曲「19歳」。自身曰く「曲名の通り、19歳の時に書いた曲。大人になることや学生が終わってしまうことに不安がある時期のことを描いた。同じ気持ちの人の背中を少しでも押すことができたら嬉しい」。
小気味よく鳴らされるギターに、まさに“儚くも芯のある歌声”で紡がれていくメロディー。入ってくるバンドサウンドの音も柔らかく、ギターのアルペジオも繊細に色彩をつけていく。そういったある種の感情的なサウンドが、サビではまた違うテイストの感情的な音に変化。ギターはしっかり掻き鳴らされ、歌声もより力強さを増していくのだ。
テイストの異なる様々な感情的なサウンドが、聴く人それぞれの心と共鳴する1曲だといえるだろう。
・帰りの会 - アフタースクール
ミニアルバムの1曲目となるこの曲。THEロックバンド!といったシンプルな構成の曲で、冒頭からジャキジャキとしたギターときらびやかなギターフレーズが絡み合う。疾走感を高めるリズム隊とメロディーラインも心地よく、ギターロック好きには間違いなくど真ん中に刺さるだろう。
そんなサウンドにどこか青春感を覚えるが、それは「学生目線で書いた」という歌詞も同じ。学生は勿論のこと、学生時代が遠い昔になった大人にも聞いていただきたい1曲だ。きっと忘れていた気持ちを思い出させてくれるはず。
・帰りの会 - みずいろのまち
「アコースティックな雰囲気をコンセプトに、大人になりたくないセンチメンタルな気持ちを描いた」というこの楽曲は、アコースティックギターが前に出た楽曲「みずいろのまち」。
アコースティックギターならではのセンチメンタルな雰囲気が強く香っていて、メロディーもその雰囲気に負けず劣らずのセンチメンタル感を放つ。
バンドサウンドが入ってきてもそのセンチメンタルなムードは失われず、ポップに鳴らされているのにどこか切ない。終盤にかけてはシューゲイザー的な激情のギターサウンドも掻き鳴らされるが、それもまた切なさを煽る。様々な角度から感情に触れていく1曲だ。
「バンドが始まって一ヶ月だが、やりたいことがたくさんあるのでこれからの活動に関して興味を持っていただければ嬉しい」と話す帰りの会。
バンドが始まって一カ月とは思えないクオリティのアンサンブルを奏でるこのバンドは、今後より大きな存在になっていく可能性は高いだろう。今のうちからチェックしておけば、後々優越感を覚えることもできるはずだ。ぜひ今のうちからその活動を追いかけていっていただきたい。
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