井草聖二　ギター1本で情景を見せるギタリスト・作曲家

アコースティックギタリスト・作曲家、井草聖二。

牧師家庭に生まれ幼少より讃美歌、ゴスペルに親しみ、15歳の時にギターを始める。その後、2009年にアコースティックギターの全国大会「FINGER PICKING DAY2009」に出場し、“最優秀賞”“オリジナルアレンジ賞”を受賞。20歳の時に本格的にギタリストとしての活動を始め、ファーストミニアルバム「introduction」リリース。以降、世界規模のギターコンテスト「39th Walnut Valley Festival」に日本代表として出場したり、1ヶ月で全15都市を巡る中国ツアーを開催したりと、ワールドワイドに活躍中。

インストゥルメンタルでありながらイメージが浮かんでくるその音楽の秘密は、「情景から作ることが多い」というその独特な作曲方法にあるといえるだろう。

YouTubeチャンネルの総再生回数は500万回を超え、インスタグラムのフォロワーも20万人を超えるなど、その演奏模様・演奏力への注目度が極めて高いのも特徴の一つ。

現在のコロナ禍において、これまで通りのライブは難しくなってしまっていたところはあったが、むしろ逆にレコーディングやアレンジの仕事は増えた。また配信ライブも、お客さんのコメントを見たりコミュニケーションできるので普段のライブと違った魅力があると話しており、前向きに進んでいる。

10月からはいよいよ少しずつ従来の形に近い状態でのライブ活動もスタート予定。これからの活動にもますます期待が高まるギタリスト/作曲家だ。

・[ New Song!! ] Horizon - Seiji Igusa

2020年7月に1年ぶりの新曲として公開された楽曲「Horizon」。

エキゾチックなムードを抜群のポップネスで鳴らす心地よい雰囲気の1曲。軽快なメロディーラインと楽曲に漂う異国情緒によって、思わず旅に出たくなるような気配がある。

コロナ禍でなかなか旅に出ることも出来ないでいた昨今。この楽曲を聴きながら目を閉じていれば、脳内だけはまだ見たことがない地へとトリップしていくことができるだろう。

また単純に美しい運指にも目を奪われる。ほかの楽曲でもいえることだが、演奏模様を近くで見せてくれているので真似しやすいだろう。同じように動かせるよう真似していくことで、間違いなくスキルは向上していく。そんな教材としてもおすすめできる1曲だ。

・New Single!! "Keep It Movin’ (feat. csuttn)"

2020年9月25日にデジタルリリースされたばかりの新曲である、ピアニスト・トラックメーカー“csuttn”とのコラボシングル「Keep It Movin’ (feat. csuttn)」。

流麗で独特の浮遊感がある、R&Bを思わせるような心地よいトラックと鍵盤の音色。その上にイメージと温かみをプラスする井草聖二のギター。それらが交わることによって、まるで夢の中に生まれた都市を歩いているかのような独特の雰囲気を生み出している。そんな独特の雰囲気に浸ることで、次第に日常から抜け出していくことができるだろう。

いつもの日常につかれた時、悩み事や辛いことで交錯して行き場を失ってしまった時、きっとこの楽曲が心に一筋の余白をあたえてくれる。

昨年11月にはアルバム「Sound Intersection」、そしてこの2020年3月には配信限定アルバム「Mellow Songs」と、年末から今年にかけて2枚のアルバムをリリースし、活動の勢いも増している。「今のままで、音楽への探究心をとめたくはない。音楽を勉強し、よりよい音楽を作りたい」と熱をもって活動する井草聖二というギタリスト・作曲家は、チェックしておくに越したことはない存在だ。

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