三重県出身のギタリスト・コンポーザー、岡 聡志。
高校卒業後、上京と共にESPギタークラフトアカデミーへ入学。1年間ギター制作を学んだ後、MI JAPAN東京校に編入し「藤岡幹大」に師事。在学中にはGIT MASTERS 2012、Guitar Magazine Championship 2012で二冠を達成。それを期にギタリストとしてアーティストのライブサポートやレコーディング、セッションライブなどの活動をスタートさせる。「藤巻亮太」、「上坂すみれ」、「小野賢章」、「Marty Friedman」といったように、ジャンルを問わずにレコーディング、サポートを行っているというのも一つの特徴。
影響を受けたギタリストはドリームシアターのジョン・ペトルーシにはじまり、アラン・ホールズワース、スコット・ヘンダーソンやカート・ローゼンウィンケルなどの影響も受けている
この2020年には、満を持して自身の初ソロ作「Zephyr」をリリース。その確かなスキルと誰も真似できない独創的な音楽センスを、より広く届けている。
・Virusdust /// Satoshi Oka / 岡 聡志 (Official Playthrough)
ソロ1stアルバム「Zephyr」に収録されている楽曲「Virusdust」。
冒頭から、アームを操りながら奏でる浮遊感のあるギターの音色や、疾走感と未来感を両立させるサウンドの不思議な雰囲気に持っていかれる。テクニカルではありながら、がらっとメロディーの雰囲気が変わったり、突然ぐっと全体がメロウになったりと、楽曲の構成も面白く、テクニックの押し売りのような雰囲気は一切ない。高い技術と音楽的なセンスの良さを両方兼ね備えているギタリスト・コンポーザーなのだということがはっきりとわかる1曲となっている。
・Zephyr /// Satoshi Oka / 岡 聡志 (Exclusive Preview)
こちらは1stアルバム「Zephyr」のトレーラー映像。「Zephyr」はマスタリング以外の作曲・アレンジ・ミックスなどをすべて自身で行った意欲作。その良かった点として『作曲者以外から手を加えられる事なく自身の世界観をリスナーに伝えられた』ことを挙げている。反対に良くなかった点としては『約6年程度と、完成までに圧倒的な時間がかかった』ことを挙げた。
インダストリアルな雰囲気漂う「Ansluta」。先の「Virusdust」。メロディーとベースラインの絡みがクールな「Red Alert」。アコースティックな雰囲気やロックな雰囲気など様々な顔を持つ「Shinjuku (feat.Yas Nomura)」。キレのあるギターに引き込まれる「An Escape」。かわいさすら感じるポップさを持つ「doko?」。不思議なサウンドのギターをテクニカルに鳴らす「Plasma Rain」。まさにConnectionがLostしたような荒廃的な雰囲気がある「Connection Lost」。和の匂いがする「fuseimyaku (feat.Yas Nomura)」。独特のリズムと印象に残るギターフレーズに耳を奪われる「Clock Up (feat.ichika)」と、制作に時間がかかるのも納得の粒ぞろいの楽曲が並んだアルバムとなっている。
『これまでは自身の活動以外に力を注ぐことが多かった』と話す彼。『これからは自身の作品をもっと早いペースで世に出して行きたい』と、リリースのテンポアップも考えている。
今後の展望を尋ねてみると『ギタリストにこだわりはなく、これは”岡 聡志の楽曲”だとすぐわかるような楽曲を作っていきたい』と答えてくれた。ギタリストとしての腕だけではなくコンポーザーとしてのセンスも確かで、かつ“変態的”と言われるほどに個性もある彼であれば、そう遠くないうちにより広い層にそう認知される存在になっていく可能性も十分だろう。
【アルバムHP】
https://satoshi-oka-zephyr.vivix.info/
【Twitter】
https://twitter.com/sam_guitars