ボーカリスト、平野翔子。

高校時代の3年間芸能プロダクションに所属し、演技・ダンス・発声などを学びながら音楽も学び始める。そして高校卒業後、AN MUSIC SCHOOL KYOTOに入学し、植村典生氏に師事。本格的な音楽活動を始める。
Dreams Come TrueやMr.Children、宇多田ヒカルなどの王道J-POPをルーツに持ち、ジャズとポップスを軸にライブ活動を中心に展開。年間300本近く行っているライブでは「演奏はカチッと、MCはほっこり」というそのギャップも、一つの魅力となっている。
2017年からはピアニスト「永田有吾」と共にユニット「asobiyoshi」を結成し、2020年7月には1stアルバム「Our Standards」をリリース。
自身の音楽を通して「癒しや安らぎを感じてほしい、来てよかった、明日も頑張ろうと思ってもらえる演奏を届けたい」という思いで発信を続けるボーカリストだ。




・Blackbird


言わずと知れたThe Beatlesの楽曲「Blackbird」のカバー。asobiyoshiの1stアルバム「Our Standards」に収録されている。
当然ながらBlackbirdはジャズの楽曲ではない。牧歌的な気配のアコースティックギターのサウンドと、温かみと切なさを感じるメロディーラインが特徴的なポップソングだ。
そんな楽曲を彼女たちは、ジャズを通してぐっと大人なムードに変換。本来のBlackbirdが朝一番、目覚めと共に聴きたい楽曲だとすれば、こちらは夜寝る前に、暗い部屋で少量のお酒を飲みながら聴きたい1曲。
普段あまりジャズを聴かないという人でも、ここからジャズにはまってしまう人も出てくるだろう。そんな、心地よくてお洒落なジャズカバーとなっている。




・Hallelujah I love him so


こちらも1stアルバム「Our Standards」に収録されている1曲で、Ray Charlesの楽曲「Hallelujah I love him so」だ。

この楽曲特有のブルージーな雰囲気をより都会的に変化させたムードの演奏で、その軽やかな心地よさが気持ち良い。歌声も泥臭い雰囲気というよりはもっと愛らしい雰囲気で、やはり軽やかに飛んでくる。それらが構築するのはRay CharlesともElla FitzgeraldともPeggy Leeともまた違った雰囲気で、この楽曲の新たな魅力に気が付かされる。
まったりとしたテンポで奏でられるにも関わらず、奥行きのあるグルーブによるノリの良さが抜群なので、この楽曲を聴いたことがあるないに関わらず、楽しんで聴くことができるはずだ。




・speak low


やはり1stアルバム「Our Standards」に収録されているジャズスタンダード・ナンバー「Speak Low」。
どこか切なげで愛おしさの香るメロディーラインが特徴的なこの1曲。この演奏は歌声も全体のサウンドもどこか優しげで、それが切なさにつながっており、見事に楽曲の世界観を表現しているといえる。また、ただ優しげで切なげなだけではなく、その奥深くに燃える愛のようなムードも感じられて、それが楽曲に情熱的なムードもプラスしているという点もこの演奏の特徴だろう。
歌声の強弱のメリハリもはっきりしており、そのコントラストにも引き込まれる。



今後は「オリジナルももっとやっていきたい」という思いがある彼女。また「でっかいフェスに出たい」という野望も。

これから一つずつ目標ややりたいことを叶えていくであろう彼女のこれからには、要注目だ。




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