2019 年、都内にて結成されたバンド、Griev fib(グリーフフィブ)。

メンバーは、Vocal & Key『莉李(Wada Riri)』、Vocal & Guitar『のべあゆみ(Nobe Ayumi)』、 Guitar & Cho『田邊寿志(Tanabe Hisashi)』、Bass & Cho『武石大翼(Takeishi Daisuke)』、 Drums『tä ii(Fujii Tetsu)』という5人組構成で、メンバー全員が音楽専門学生。 バンド名は「曲も歌詞もあんまりハッピーじゃない感じ。メジャーコードの曲は今の所ほぼ ない」「メンバーみんな明るくない性格。世の中に対するマイナスイメージを書くこともあ る」という自分たちのバンドコンセプトから来るもの。“深い悲しみ”といった意味を持つ Griefと、“小さな嘘”といった意味を持つfibを掛け合わせ、検索的な観点から『f』を『v』に 変えている。 サウンド面での大きな特徴は、ポストロックやギターロックなどの枠組みに当てはまらな い、ジャンルレスなところにある。結成から短いながら『RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 19/20』で優勝し、『COUNTDOWN JAPAN 19/20』に出演するなど、その音楽性 は高く評価されている。また、莉李とのべあゆみの女性ツインボーカルバンドであるという ことも一つの特徴だ。 2020年7月には30人限定での初めてのプチワンマンも経験。これからの活動にさらに期待が 高まる5人組だ。




・【MV】Griev fib「濁り」




COUNTDOWN JAPAN 19/20 でも演奏した楽曲『濁り』。 ロジカルといえばロジカルで、感情的といえば感情的でもある。軽快でもあるし、リバービ ーな粘り気もある。クリーンでもあるし、歪んでもいる。サビのキャッチー度は高いが、か といって底抜けに明るいということはない。そんなこの楽曲は一言でいえば、まさに彼女た ちのジャンルレスなサウンドの魅力が凝縮された1曲だといえるだろう。現在、全員専門学 校2年生という若いバンドであるにも関わらず、すでに高いオリジナリティを確立してい ることが分かる。 1曲の中でサウンドの表情がころころ変わるので、まず飽きることはなく、終始ノレたまま 没入して聴くことが出来るというのも魅力的。



・【MV】Griev fib「 45° 」




同じく COUNTDOWN JAPAN 19/20 でもパフォーマンスした楽曲『45°』。 疾走するロックサウンドと、どことなく和の匂いがする B メロ。そしてポップで耳なじみ の良いサビや C メロ。テクニカルなフレーズも難なく弾き切る各楽器の存在感も抜群で、

C メロ後にサウンドがノイジーでヘビーな雰囲気になるという構成も面白い。細部まで隙 が無い1曲だ。 そんな楽曲だけにライブ映えすることは間違いない。メロディーが好きな人も、楽器の演奏 を楽しむのが好きな人も、音に身を任せて踊り狂いたいという人も、どんな人でも楽しめるだろう。



・【MV】Griev fib「もの」




アコースティックギターの弾き語りで始まるこの楽曲。とはいえやはりフォークバラード 楽曲で終わるはずもなく、サビでは美しい歪みが爆発。激しいサウンドの中には強い感情が 感じられ、感傷的な雰囲気に覆われる。歌声にもそんな感傷的なムードや強い感情は反映さ れており、美しいコーラスもそのムードを加速させる。そんなサウンドや歌声によって、≪ 最後まで愛しきってよ≫≪そういう約束でしょ≫と歌う切ない歌詞の世界を完璧に表現し た1曲だといえるだろう。 サウンドからでも歌詞からでも歌声からでも、きっとここにある切なさに共感を覚える人 は多いはず。




「とにかく音楽が好きな状態で専門学校に集まってきた。埋もれる音楽ではなく、自分たち が作っている音楽が普通になるようにしていきたい」と話す彼女たち。学校の中でもオーデ ィションがあるようで、それにも力を入れたいと話してくれた。 また、「今年中に2曲入りの E.P を作って販売をする。1曲か2曲分の MV も今年中に」と いう予定もあるので、まずはその情報を待っておこう。



【HP】

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【Twitter】

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【YouTube】
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