熊本県出身在住の十代ラッパー、A夏目。
メロウなサウンドに、彼が紡ぐ独特のリリックが、聴き手に大きな印象を残し、
アートワークも本人が手掛けるなどマルチな才能を魅せている。
2020年から音楽制作をはじめ、ABEMAのオリジナル恋愛番組
『恋する♥週末ホームステイ2020冬 Tokyo』に参加し、制作した『東京の冬』は、
LINE MUSICソングTop100にて初登場1位を獲得。
YouTubeのMVも200万回再生突破と快進撃を続ける。
・東京の冬 - A夏目(Official Music Video)
『恋する♥週末ホームステイ2020冬 Tokyo』の参加中に書き上げた楽曲『東京の冬』。
「自分の曲の中で唯一の体験談です。奥手な自分がありのままに好きな子のことを書いたこの曲は聞く度に切なくなります」
と話す楽曲で、鍵盤が印象的なトラックやメロウなムードに香るセンチメンタルな空気感、そして想いの詰まったラップなど、
その全てが琴線に触れる。そして聴く方も、やはり切ない気持ちでいっぱいになるのだ。
紡がれる言葉には当然リアリティが溢れているが、ただ直接的に表現するだけではなく、
「"キセルアザミの色" "火星と金星"など僕なりに意味を込めたフレーズに注目してくれると嬉しいです」
と言う通り、独自のワードチョイスも光る。
是非言葉一つ一つを噛み締めながら聴いていただきたい1曲だ。
・夏に二つ - A夏目 (Official Lyric Video)
「夏に始まる恋も、夏に深まる恋もこの季節は恋にとって特別な季節だと思います」と話す彼が、
「貴方と貴方の大切な人との恋が止まらなくなればいいな」という思いを込めた楽曲『夏に二つ』。
自身でも「今までとは少し違ったA夏目の雰囲気を楽しんでください」とコメントするように、
“夏”を感じさせる溢れる疾走感で描かれているのが印象的だ。
ポエトリーリーディング的な、セリフ的なトーンで描かれるパートあるなど、
1曲の中で様々な質感の歌が堪能できるというのもポイントで、彼の引き出しの多さが感じられる。
それは楽曲の展開やメロディーの紡ぎ方においても同様だ。
・貴方のドラマと私のシネマ - A夏目 (Official Music Video)
人造人間が人間に混じり暮らす時代に、人造人間の逆襲を阻止する計画が立ち上がり、
1週間後に全国の人造人間が一斉に制御されることとなった。
この楽曲で描かれているのは、そんな国で愛し合う人間と人造人間の物語だ。
「1番は人間目線、2番を人造人間目線で聴くと面白いです」と話すように、
一つのストーリーの中でそれぞれの想いが感じられるというのがポイントだ。
それによりさらにストーリーの中に入り込むことが出来て、
まるで映画やドラマを見ているかのように楽曲を聴くことが出来る。
そしてそのストーリーに、胸がぎゅっとなる。