ファミコン実機を音源とし、メンバー4人の同時演奏で独自の表現をくり広げる4人組バンド、NES BAND。

ニコニコ動画などで活動してきたマツケん氏を中心に2011年に結成されたNES BANDは、人気ゲーム音楽のカバー動画からオリジナル曲の演奏動画まで、多彩なコンテンツでインターネット上を中心に注目を集めてきた。
作曲家の国本剛章氏と音楽ユニット「タケちゃん健ちゃん」として活動する中でファミコン実機を使った演奏パフォーマンスのスタイルを確立し、ニコニコ動画での演奏動画が話題を呼んだことをきっかけにNES BANDを結成したというマツケん氏。
現在もNES BANDとしての活動から個人での動画投稿まで幅広く活動しており、マツケん名義でのYouTubeチャンネルの登録者数は2021年1月時点で14万人を突破するなど、個性派クリエイターとして圧倒的な支持を集めている。

3音+1ノイズという限られた音数から、レトロでどこか懐かしいアンサンブルを奏でるNES BAND。その音楽を聴いていこう。




・NES BAND OP theme ~ CONNECT(original song) / NES BAND 24th Live 2018 




NES BANDの独特の表現スタイルを体感できるのが、この2018年のライブ映像。オリジナルのオープニングテーマと、バンドの代表曲となっているオリジナルソング「CONNECT」が演奏されている。
音源としてのファミコン実機の魅力を知ってもらうために作ったという「CONNECT」。Aメロ・Bメロ・サビという王道の曲展開でメロディアスかつキャッチーに仕上がっており、どこかノスタルジックな音色とメロディが懐かしさと切なさを感じさせてくれる。

レトロゲームファンからの評価も高いこの曲は、NES BANDというアーティストを象徴する一曲として聴いてみてほしい。



・【マツケんオリジナル曲】CONNECT - VOCALOID Version - (Original song)

 



代表曲「CONNECT」をNES BANDのリーダーであるマツケん氏がセルフアレンジしたのがこの作品。
有志のリスナーから歌詞を募集して歌もの楽曲へとアレンジしており、等身大の言葉選びとメロディが結びついて惹き込まれる。

NES BANDによる原曲とはまた違った魅力を持つ点に注目しながら聴いてみてほしい。



・ドラクエ3メドレーをファミコン実機音源で合奏してみた DQ3 Medley / NES BAND 30th Live 2019

 



さまざまなゲーム音楽のカバー演奏で広く知られてきたNES BAND。これまでの投稿作品の中でも特に話題を呼んだドラクエ3メドレーの演奏動画は現在160万再生を超えている。
コメント欄ではゲームの発売当時を振り返る現役世代の声が多く、彼らの演奏がいかに多くの人から支持されているかが分かる。
「ゲーム音楽の原曲の良さを伝える・ゲーム機の実機音源の良さを伝える」という点をバンドの結成目的としている彼ら。その真髄を感じさせる動画として必見だ。




「ゲーム実機音源楽団」というユニークなアーティストとして、今後はライブなどの活動に力を入れていきたいというNES BAND。また、バンドとしてのオリジナル曲制作なども進めていきたいそうだ。

インターネット上からライブまで、ポップカルチャーシーンで独自の存在感を見せるNES BANDにこれからも注目していこう。