2019年7月より活動開始。


元々はバンドで活動していたが、解散。その後一人で音楽を制作し、ニコニコ動画・YouTubeなどで発信するようになるも、いずれバンド活動はやっていきたいと考えている。


音楽的には「ギターの鉄っぽい音を意識している」というように、ジャキジャキした切れ味の鋭いギターサウンドが一つの魅力。

またディレイサウンドを好むというのも一つの特徴で、BOSSのDD-20“GIGA DELAY”やEffects Bakeryなどのエフェクターを使用している。


楽曲『エントロピー』や『past』、『オレンジ』はYouTube再生回数2万回を突破。

『エントロピー』に関してはボーカル“ユノ”バージョンと“flower”バージョンの合計で3万回再生を優に超える。


2021年2月には新曲も発表予定。




・エントロピー feat. ユノ



ジャキジャキとインダストリアルな空気を纏いながら掻き鳴らされるギターサウンド。

そのギターが生み出す疾走感を、さらに加速させるバンドサウンド。

そこに少しのポップ感をまぶす電子音。


それぞれが合わさり生み出すのは、たとえば大切な思い出や幸せな時間を背に前に進もうとしながらも、どうしてもその思い出や時間を手放すことが出来ないでいるような、感情のカオス。

すべてを切り裂き進む前向きなムードと痛いほどの切なさが同時に鳴っているのだ。


二度目のサビのあとにぐっと空間が広がり、まるでシューゲイザーのような壮大なサウンドに包まれていく。

かと思えば次の瞬間その空間が目の覚めるようなドラミングやギターに切り裂かれるというのも面白い。


感情的にもサウンド的にも、飽くことのない1曲だ。



・past feat. ユノ



「凛として時雨が好き」だと話すドミノ。

この楽曲『past』のサウンド感には、まさにそんな凛として時雨からの影響の断片が感じられる。


メロディックで耳に残りながらも、疾走感に溢れて耳を奪うリードギター。

例によってジャキジャキとかき鳴らされるリズムギター。

カオスを生み出すベースとドラム。


そして一気に曲の世界観に引き込むような、美しいサウンドと荒々しいカオス感の緩急。

それでいてよりキャッチーだといえるから、何度も何度も聴きたくなる。


≪ありふれた日常だったそれももう触れられないな≫≪割り切れることはないからへばりついた感傷が揺れてる≫と、描かれている内容には切なさが香る。

そんな世界観によって、カオティックなサウンドが実にエモーショナルに響く。


そうしていだく得も言われぬ感情もまた、中毒性を呼ぶゆえんだ。



・green with. ユノ



音をリバースさせたようなイントロからして、一瞬で惹きつけられる1曲『green with. ユノ』。

この楽曲ではユノだけではなく、ドミノもボーカルをとる。


時に何かを諦めたようにも響くユノの行間のあるボーカル。

より直情的に、たとえば何かを切望するような歌声を聴かせるドミノ。

どちらも感情的ではあるものの、その表現手法が異なる二人の歌声の絡みが気持ち良い。


終盤にかけて荒々しさがぐっと増していくやはりカオティックなサウンドも、もちろんこの世界観に欠かせない要素だ。

また、危うい匂いもする“君と僕”との間の強い想いも、この楽曲のポイントだろう。


いろいろな考察が出来るその歌詞やMVも含めて、深く楽しめる作品だといえる。




いずれバンド活動をやりたいという思いはありながらも、「ずっと今の活動はできればいいと思っている」と話す彼。

生でのバンド音楽も、より耳に近いところで聴くことが出来る音楽も、どちらも楽しめるようになればリスナーにとってはこの上ないことだ。

これからの彼の活動を、楽しみに追いかけていこう。



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