バーチャルエジプトの女王でバステト神の末裔、Vtuber神城くれあ。

人気イラストレーター・さいねが手掛けたVtuberであり、『神城くれあ』、『セフィラ・スゥ』、『鈴原るる』の3人で『さいね姉妹』と呼ばれたりもしている。

2018年11月9日に“御伽りざれくしょん”からデビュー。2019年6月21日には株式会社Candeeへ参入し、“おとりざ～みらくるとりっぷ”へ。

そして昨年2020年2月からは個人勢として活動を展開中。

「実家のような温かい、居心地の良い空間を皆と共有したい」という思いで、平日朝の8時半～10時半頃まで、毎朝の定期配信を主に活動している。

ほぼ休みなく配信し、その回数は365回を超える。また、日曜日にはASMRの定期配信やゲーム配信、時々、歌配信なども行っている。

夢は、朝の配信を長寿番組のようにずっと長く続けて行くことだ。

DECO*27の人気楽曲『乙女解剖 feat.初音ミク』の歌ってみた動画。

デジタルなダンスミュージック感とファンキーなロックサウンドが融合した1曲で、何より初音ミクならではともいえる、サビでだんだんと昇っていく、突き抜ける高音が印象的な楽曲。

そんなこの楽曲に彼女は原曲キーで挑戦。そして実際に冒頭から、そんな昇っていく高音パートにおいて、透き通るファルセットを聞かせる。

含まれた息の量や抜け方によって、実に感情が濃く香っているというのも特徴的で、それによって楽曲の持つ狂気性を存分に引き出している。

表現力と音域の広さ、その両面からシンガーとしての彼女の魅力を知ることが出来る作品だ。

個人勢となってから初めて歌ったという1曲『可愛くなりたい』。

愛らしいムードが満載の愛に溢れた1曲で、成海聖奈（CV.：雨宮天）のいじらしさを感じる歌声が魅力の楽曲。

そのいじらしさや愛らしさをどこまで表現できるかが、この楽曲を歌う際のポイントだろう。

彼女の歌声はそれを完璧に表現。ただしここにあるのは、原曲と比べるとより大人っぽい印象のいじらしさ。

透明感のある歌声が、そんなムードを演出しているのだ。

より元気なキャラクターが歌っているように聞こえる原曲もそれはそれで魅力的なことは間違いないが、神城くれあバージョンの清楚なムードもまた魅力的。

原曲とはまた違った角度からのいじらしさに、ぐっと掴まれる歌ってみたになっている。

月曜日から金曜日の平日の朝8時半～10時半ごろまでの2時間、日々行っている定期配信『神くー朝ラジ放送局MorningRadio』

こちらはそれの2021年2月12日の配信だ。この配信から、彼女のとなりにいる“ちびくれあ”が新モデル(Live2D)となっている。

『挨拶&点呼』からはじまり、『今日の朝ごはん＆雑談』『今日のお天気』『今日の占いランキング』『今日のニュース』と本当の朝の番組のようなプログラムで進んでいく、さらにリスナー参加型のコーナー『飯テロ神くー団』『神くー新聞』『神くーおすすめさん』コーナーなどもあり、その雰囲気は終始穏やかで和やか。

居心地の良さを感じるムードで、朝をのんびり過ごしたい人にぴったりの配信だといえる。

この2021年の活動について尋ねてみると「今年は今まであまりやれていなかった歌関係も頑張っていきたいと思っています。３D化するので、歌ってみたのMMDや、朝配信のオリジナルソング『もっとずっとぎゅっと！』のフルバージョンの歌も完成させたいです。

色んな事に挑戦しながらも、いつでも気軽に帰って来られるような、そんなアットホームな場所であるようにこれからも変わらずマイペースに頑張って行きたいと思います」と話してくれた。

殺伐とした気持ちになることも多い昨今。その空間の居心地の良さは、きっと一度足を踏み入れたら癖になることだろう。

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