Vsinger、百瀬ヒバナ。
彼岸(あの世)に住む空っぽの存在”虚”。
歌だけでなく、作詞作曲にも参加し、様々な形で此岸に歌や声を響かせるために活動中。
カバー曲も現在(2021年4月頭時点)までに計7曲投稿している。
2020年3月より活動を開始すると、2020年6月にはReverse Real主催『Vtuberオリ曲コンピ』に選出。
さらに同年、作曲家“okoge”とともに1stオリジナル曲『不死鳥』を発表。
年末にはVtuber紅白歌合戦にてピックアップとして紹介された。
2021年2月、アニメ『鬼滅の刃』主題歌『紅蓮華』をはじめとした数々の作品を手掛ける
作曲家“草野華余子”による楽曲提供&AfrobomberとMITSUKIによるMV制作権をかけた
SHOWROOMでのオーディション『作曲家 草野華余子による楽曲提供&MV制作権争奪戦!』にて、
ユーザー投票で最終審査まで勝ち進み、初出場ながら見事グランプリに選ばれる。
翌3月にも『脳漿炸裂ガール』で有名なれるりり主催
『反芻シ考 歌ってみた サブスク配信プロジェクト』のメンバーに、500近くにも及ぶ投稿の中から
見事選出されるなど、その歌声は各方面で高く評価されている。
この2021年3月27日には、okogeとともに再度制作した2ndオリジナル曲『斜陽』をリリース。
さらに注目度を増している最中のVsingerだ。
・【オリジナル曲】斜陽【百瀬ヒバナ】
2021年3月にリリースした2ndオリジナル楽曲『斜陽』。
作詞だけではなく作曲にも参加している1曲だ。
「叫んでも届かない、無力な自分とそんな自分を捨てていった君の歌」
と話すこの楽曲では特に、彼女の表現力に圧倒される。
脱力や悔恨、そして諦めなど、まさに“叫んでも届かない無力な自分”を表現するような
陰影のある歌声は、余白多めの冒頭から一瞬で聴く者の心情と描かれる世界観の心情をリンクさせる。
繊細なビブラートに、発声の粘度の使い分け、そして歪みに透明度、もちろん抑揚。
それらが全て感情の表現に用いられ、圧倒的なリアルさを誇る表現へと至っているのだ。
誰かやあるいは何かに対して希望を抱けなくなってしまっている人は、その歌声に共感を覚えることだろう。
そしてきっと、胸のつまりが少し楽になるはずだ。
またそのクールな質感の歌声が、余白多めの冒頭からビート感の増すAメロ、ぐっと音が広がるサビパートと、
様々なサウンドとの相性の良さを感じさせるというのもこの楽曲の一つのポイントだ。
シンガーとして、弱点のない存在だということが分かる。
・【オリジナル曲/フルMV】不死鳥【百瀬ヒバナ】
同じく作詞だけではなく作曲にも参加した、初めてのオリジナル楽曲『不死鳥』。
「死んだ自分からの脱却。絶望から舞い上がる起死回生の歌」というこの楽曲は、
≪かりそめに泣いて 嘘だけは愛され 絶望咲かして 枯れてゆく徒花≫と歌う、
どこか切なくも響く歌詞が印象的な1曲。
しかし疾走感と爆発力が感じられるサウンドと、パワフルで迫力のある歌声によって、
そこから飛び上がっていく様子も目の前に浮かび上がる。
まさに絶望の底から突き抜けていくかのような1曲だ。
パワフルな歌声の中に、歌詞の世界観を的確に表現する
センチメンタルさが感じられるというのも特筆すべき点。
やはりその表現力に魅了される。
・【歌ってみた】反芻シ考【百瀬ヒバナ】
500近い音源の中から
『反芻シ考 歌ってみた サブスク配信プロジェクト』メンバーに
採用されるに至った、歌ってみた動画。
オリジナル楽曲さながらに楽曲を自分のものにしているその歌唱は、
配信メンバーに選ばれるのも納得の仕上がりだ。
この2021年には、「1万名以上が参加するイベント・ライブをしたい」と話す彼女。
さらに「6~7作オリジナル楽曲を出して行く予定」とのことなので、目が離せない。
活動を通しての大きな指針は「音楽で息をして、透けた自分を見てもらうこと」
そして目標は「オリジナル楽曲でアニメ主題歌を担当すること」と話してくれた。
もはや“表現力オバケ”とすらいえるその実力からして、
実際にアニメの主題歌を担当することになっても何も不思議なことはない。
この1年はもちろんのこと、以降の活躍も注視しておくべき存在の一人だ。
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