2008年6月に結成されたバンド、bivouac(ビバーク)。
メンバーはVo.&Gt.『ノホリサチオ』、Gt.『サトウナオヤ』、
Ba.『イトウユウジ』、Dr.『ササキヒロシ』という4人組編成。
結成10年となる2018年に、現在の“bivouac”名義へと改名した。
その音には、重たさの中にどこか爽快感があり、
USポップパンクシーンとリンクするようなムードがある。
また、パンチ力の高いサウンドでありながらも、
琴線に触れるような切なさを携えたメロディーラインを鳴らすというのも一つの特徴。
・bivouac 「僕に告ぐ」 MV
2018年にリリースした1stミニアルバム『01』の表題曲。
リリース当時39歳で、今でも順風満帆とは言えない音楽活動だ、と話すVoノホリ。
この楽曲には、それでも、負けてきた自分ですら肯定する「僕」に向けてのメッセージが
込められている。
2021年現在、新型コロナウイルスの影響もあり、思い通りに活動できないことが多い。
「それでも我々はバンドを続けていく」。
彼らは今、そんな思いも込め、改めてこの楽曲を届けている。
壮大でパワフルで、まさに込められた想いを反映させたようなバンドサウンドは、重たくも疾走する。
そんな音に乗せられた、鼓舞するようなコーラスや歌声は、きっと今、多くの人の心に突き刺さるだろ
う。
・bivouac「you're my sunshine」 Official Music Video
こちらも同じく、1stミニアルバム『01』収録曲。
切れ味抜群のギターが印象的なこの楽曲は、「音楽活動をしていく中で、
やめていってしまった仲間のバンドに向けた感謝の曲」だ。
それだけ聴くと極めてセンチメンタルな1曲に思えるが、
その実この楽曲に込められているのは「別れに向けて、頑張れというメッセージ」。
それは≪本音を言えばまだ共にいたい≫だろう。
きっと道半ばで袂を分かつ誰もがそう思うはず。
でも彼らは≪いつかさよならの先で笑おう 光あれ≫と歌う。
≪you’re my sunshine≫、「あなたは僕らにとって太陽だった」と歌うのだ。
そこに彼らの人間的な魅力が感じられ、ぐっとくる。
特に何かを諦めたことがある人、夢の途中を歩く中で
誰かと別れてきた人には、刺さるものがあるだろう。
またこの楽曲は、ライブではサビの弾き語りパートで溜めたり語ったりと、気持ちを乗せ
て崩すことがある。
「ライブが一番好き」だともいう彼らのライブに参戦したら、
是非そこを楽しみにしていただきたい。
重たく、端的にいえば男らしいその音からは、気難しい人柄を想像してしまう人もいるだろう。
しかし実際に会うと、とても気さくであり、インタビュアーも心を開くほどに打ち解けやすい人柄である彼ら。
それは間違いなく彼らの一つの魅力だ。
2021年は“bivouac”になってから3周年。
「大きなイベントは予定していないが、新曲を発表したいと思っており、曲作りに試行錯誤している」
とのことなので、それも楽しみに待っておこう。
またもちろん、「お客さんと実際に顔を合わせてライブがしたいので、ぜひ来てほしい」
というそのライブ活動にも要注目だ。
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