長野県長野市出身のシンガーソングライター、宮島豊。
2013年末に自身のバンド解散。それに伴いソロ活動をスタート。
具体的に説明はせずにあえてふわっとさせておく、日本語の響きの良さを大切にした歌詞。
誰の耳にも心地よく響くポップセンスの光るメロディーライン。
そして無垢な響きを持つ透明度の高い歌声に多彩なサウンド感が
それぞれ存在感を発揮する音楽は、聴く者をじわじわと虜にする。
「メインではない物のピックアップ。そして良い意味での足止め。」をテーマに活動を展開中。
2015年に1stミニアルバム『in my room』をリリース。
翌2016年には2ndミニアルバム『people who stop』を発表している。
・YUTAKA MIYAJIMA-宮島豊/苔の詩【MV】
1stミニアルバム『in my room』収録曲。
世界観を話したうえであとは監督に任すことが多いというMVは、
「謎の感じにしている」というその言葉通り、
独特の映像観に引き込まれる仕上がりになっている。
もちろんサウンド面でも吸引力は高い。
たとえば綿密に作り込まれたポストロックのような美しさがあり、
あるいはトクマルシューゴらに感じられるような一筋縄でいかないポップセンスも見える。
そこにさらに口ずさみたくなるようなキャッチーなメロディーラインが加わるこの音楽は、
彼だからこそ鳴らせる唯一無二のもの。
聞いていてワクワクするようなサウンド感の1曲だ。
それでいてどこかセンチメンタルなムードが香るというのもポイント。
・YUTAKA MIYAJIMA-宮島豊/夏が終わる【MV】
夏の終わりには誰しもが寂しさや切なさを感じるもの。
それはきっと楽しかった日々の終わりを思わせるから。
そしてそれは、イコールで誰かや何かとの別れを想起させるものだったりもするのだろう。
この楽曲『夏が終わる』にも、そんな夏の終わりと同類のぐっとくる雰囲気がある。
切なげに届けられるアコースティックギターの音と感情的で澄んだ歌声、
そして琴線に触れるようなメロディーラインに、どうしたってぐっとくるのだ。
そして≪またじゃあねもう二度と僕ら会えないからさ≫と歌う歌詞の世界観が、さらに胸を締め付ける。
・YUTAKA MIYAJIMA-宮島豊/日和【MV】
美しく煌めくギターサウンドを、疾走感豊かに鳴らす1曲『日和』。
その疾走感、そしてギターの煌めき、そして伸びやかでやはり口ずさみたくなるような
キャッチーさを持つメロディーラインは、音楽の垣根を越えていく。
インディー・メジャーを問わずに日本のロックサウンドを好む人、
チャートをにぎわすようなポップソングを好む人、
さらには海の向こうのロックサウンドを好む人まで、幅広い人に刺さりうる1曲だといえる。
高い透明度の中に、どこかガムシャラな泥臭さも感じられる歌声を響かせているというのも、
この楽曲の特徴だろう。
「誰が演奏しても良い音楽はやりたくない」
「弾き語りでゼップぐらいは行きたいと思っている」
と、高い志を持って音を鳴らし続ける彼。
今後、サブスクにて2本ほどリリースを予定している。
それに伴う遠征にも行き、年末にはワンマンライブを行う予定だ。
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