疾走感の中にも人間臭い感情を込めた音楽世界で見せるオルタナティブギターロックバンド、フリージアン。
2021年に始動したばかりのフリージアンは、「最強のジャパニーズソング」を追い求めるために
どうしても手ぶらで歌いたいVo.マエダカズシが、「歌以外全部やってくれそうなメンバー」である
Gt.MASASHI、Ba.隆之介、Dr.たなりょーを集めて神戸で結成。
爆発力と力強さを持ったマエダの歌声と、確かな演奏力を持つ楽器隊の技巧が一体になった
高純度の邦楽ロックで、結成から間もないにも関わらず既に耳の早い邦楽ファンの注目を集め始めている。
これまでにデモを含む2枚の作品をリリースし、ライブシーンでもコンスタントに活躍。
「全員なんとかなると思っている」といういい意味でゆるくマイペースなスタンスを掲げ、
シーンの中で勢いよくスタートダッシュをきった要注目バンドだ。
・フリージアン「仰げば尊し」Music Video
バンド初の音源である1st DEMOに収録され、バンド初のMVも公開された「仰げば尊し」。
「聴く人を選ばない曲」を目指して作られたというこの楽曲は、王道ジャパニーズロックとしてのド直球の力強さがありながらも、
現代的なキャッチーさや一度聴いただけで記憶に残るインパクト、駆け抜けるような疾走感を併せ持っている。
フリージアンというバンドのはじまりを飾る重要な一曲として必聴だ。
1st DEMOにはこの曲を含む3曲が収録され、なかでも2曲目「ゴールデンアイ」は
前身バンドの頃のもっと泥臭い雰囲気も現れているという。
そんな表現の多彩さにも注目してほしい。
音源は各種サブスクリプションサービスでも配信されているのでチェックしてみよう。
・フリージアン「悲しみの全てが涙ならば」Music Video
Vo.マエダが一番最初に組んでいたバンドで作った曲だという「悲しみの全てが涙ならば」は、
「今までのお世話になった人達のことを全て背負っていきたい」という思いからこのバンドでも発信することにしたそうだ。
どこか懐かしいオールドスクール的なサウンドと、素朴な言葉選びが心を揺さぶる日本語詞。
これぞジャパニーズロック、と言うべきストレートさが大きな魅力だ。
コロナ禍で以前のようにライブを行うのが難しい情勢の中で、今聴き手に届けられるのは音源だと考えているというフリージアン。
今はとにかくレコーディングを続け、ハイペースに作品を発表するために動いているそうだ。
また、ライブバンドとしてもシーンを選ばず様々なイベントに出演し、様々なバンドと共演したいという彼ら。
スタートダッシュの勢いのままに邦楽ロック界を駆け上がっていくフリージアンから、今後も目が離せない。