どこか幼く、どこかミステリアスな歌声で魅せるシンガー、長瀬有花。
2020年9月にRIOT MUSICのアーティストオーディションVol.1に合格し、
同事務所に所属となった彼女は、同月にはYouTubeでの活動をスタートした。
人気楽曲のカバー動画をハイペースに投稿する活動スタイルと、
あの「初音ミク」で知られるイラストレーター「KEI」が手掛けた衣装デザインで注目を集め、
チャンネル登録者数は2021年8月の時点で3万人に到達。
動画の総再生回数も180万回を超えるなど、すでに多くの支持を集めている。
配信では淡々としたマイペースな語り口を見せつつも、その歌唱は確かな個性と熱量を見せており、
ときには自らアコースティックギターを弾き語る動画の投稿も。
既存のカテゴライズにとらわれない、様々な境界線を越えた表現で話題を呼ぶ、今後要注目のシンガーだ。
・駆ける、止まる (Kakeru, Tomaru) - 長瀬有花 (Official Video)
2021年4月に公開された長瀬有花の初のオリジナル曲「駆ける、止まる」は、
低体温なエレクトロポップサウンドと幾何学的で不思議な詞世界、彼女の軽やかなボーカルが一体になったナンバー。
楽曲の持つ世界観をそのまま体現したかのようなアニメーションのMVも合わさって、
ファンからは「有花ワールド」とも評されている長瀬有花の魅力をダイレクトに伝えてくれる。
・オドループ (Oddloop) - フレデリック // covered by 長瀬有花
自身のYouTubeチャンネルでは多数のカバー動画を公開している長瀬有花。
その中のひとつ、フレデリックの人気J-ROCKナンバー「オドループ」のカバー動画では、
原曲の不思議系ポップロックな世界観を有花ワールドで染め上げる歌唱を聴くことができる。
シンガーとしてのコンセプトが「あなたを脱力させたい」だそうで、カバー動画では原曲の良さを活かしつつ、
さらに脱力感や女性シンガー特有の柔らかさ、ポップさを表現することを意識しているそうだ。
MVでは例のダンスを「増殖したたくさんの長瀬有花」が踊って見せるという演出も。
ひとつの映像作品としても楽しめる。
・ライカ - 長瀬有花 (Original)
楽曲「何やっても上手くいかない」がTikTok等で大きく話題になっている作曲家meiyo(ワタナベタカシ)。
この楽曲「ライカ」は、そんな同氏に提供された1曲だ。
一言でいえばクセになる楽曲。一癖も二癖もあるメロディーライン。
ディープな深みと近代的なキレ味の鋭さ、そして独特の国籍感を兼ね備えたサウンド構成。
さらに長瀬有花のなんとも柔和な質感の歌声。それらが合わさり生み出されるのは、紛れもない中毒性だ。
約1分30秒という短い時間が経過した後、気が付けばもう一度、もう一度と再生ボタンを押している自分がいる。
アーカイブが期間限定で公開されているため、研ぎ澄まされてきた有花ワールドのこれまでと、
これからのさらなる進化・深化の序章を体感してみていただきたい。
きっと深く、深く、引き込まれることだろう。
長瀬有花 1周年記念スタジオライブ 「プロムナード」