圧倒的な歌唱力でリスナーを虜にするバーチャルシンガー、潮成実(うしお なるみ)。


2020年12月に自身初の歌ってみた動画を投稿してVsingerとしてデビューを果たした潮成実は、歌ってみた動画の投稿や歌枠配信など音楽系のコンテンツを中心に展開。

一方で雑談配信やゲーム実況も行ったりと、幅広く活躍している。


R&Bやジャズ、ソウルなどのブラックミュージックに通じる歌唱力が最大の個性で、中性的でスモーキーな歌声を持ち味に、幅広いタイプの楽曲を歌いこなしてきた。

この歌声によってバーチャルシーンの中でもシンガーとして唯一無二の立ち位置を確立し、界隈内でも一線を画す存在感を放ち、高評価を集めている。


また、2021年3月に最初のオリジナル曲を公開して以降、ソングライターとしても表現を展開。

退廃的かつエモーショナルな楽曲の数々で、オリジナリティあふれる世界観を見せている。


バーチャル界隈の枠にとらわれない活動・表現スタイルで、急速に注目度を拡大している要注目アーティストだ。




・翳り - 潮成実 (Official Music Video)



潮成実の初のオリジナル曲として公開された1st Single「翳り(かげり)」。

グルーヴィーなサウンドに乗せて描かれるエモーショナルな感情の発露が、ハスキーな歌声と結びつくことで奥深い物語性を形成している。


人生初のオリジナル曲だったため公開するときは不安もあったそうだが、実際に公開されてからは、本人も驚くほど多くの人に聴いてもらえたという。

新人シンガーの一作目ながら、再生回数は既に37,000回を突破している。


歌詞は「自分の陰鬱とした気持ちを昇華するために書いた」そうで、自身の心の内を飾らずに綴った詞世界が聴き手の中の感情ともリンクし、寄り添えることがあるならそれは本望だと語る。予想外に多くの支持を受けたことは自身の創作発信を肯定できることに繋がったという。


編曲を手がけたのはコンポーザーのsmooth氏。

MVの映像は潮成実が自ら手がけ、全編VRChatのワールド内で撮影し、あえて古い質感の映像で情緒を表現しているという。

音楽と併せて映像にも注目してほしい。


潮成実のシンガーソングライターとしての表現スタイルを象徴する代表曲として、まずはこの曲から触れてみよう。


・エンゼルフィッシュ - Covered by 潮成実



ボカロPのパトリチェフによって2013年にニコニコ動画に公開された人気楽曲「エンゼルフィッシュ」。

この曲の歌ってみたカバー動画では、原曲のセンスフルなR&Bサウンドと独創的な詞世界が、潮成実の圧倒的な歌唱力によって鮮やかな温度感を見せている。


自身としてもグルーヴを生み出しながら楽しんで歌うことができたそうで、この曲の持つエネルギーや魅力に引っ張られるようにして、アドリブなども挟みながら伸び伸びと歌い上げたという。


この曲の他にも、様々な楽曲のカバーがYouTubeチャンネルで公開されている。

それらを通して潮成実の歌の魅力を体感してほしい。




現在はオリジナル作品としてEPをリリースすることを大きな目標にしているという潮成実。

ライブシーンでも活躍していきたいそうで、リアルの場でもVRの場でもライブを行いたいと考えているそうだ。

ますます活動を加速させていく潮成実から、今後も目が離せない。

その最新の活動は、YouTubeチャンネルやTwitterから要チェックだ。



【リリース情報】


潮成実 1st Single『翳り』

各種ストリーミング&ダウンロード配信中

https://linkco.re/huNbafAb

編曲:smooth