挑戦的な表現で音楽世界を進化させ続けるロックバンド、チリヌルヲワカ。
2005年にVo.Gt.ユウ(ex:GO!GO!7188)、Ba.イワイエイキチ、Dr.阿部耕作(ex:THE COLLECTORS)、Gt.宮下治人の4人で結成されたチリヌルヲワカは、メンバーチェンジを経て2020年からはVo.Gt.ユウとBa.イワイエイキチにサポートドラムとして中畑大樹(Syrup16g)を加えた体制で活動。
ライブから作品制作まで精力的に活動する一方で、TVゲーム「アトリエ」シリーズ、テレビアニメ「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」への楽曲提供も行ってきた。
活動休止期間を挟んで2010年に再始動してからは、毎年アルバムリリースと全国ツアーを展開しているのが活動スタイルの特徴。2022年9月には最新作となるアルバム「アポカリプス」を発表しており、表現をより一層研ぎ澄ませながら前進を続けている。
・「光」チリヌルヲワカ
最新アルバム「アポカリプス」のリード曲「光」。静と動の緩急に乗せて幻想的かつ不可思議な情景を描いたナンバーで、シンプルに研ぎ澄まされたサウンドが貫禄を見せている。
乾いたコードストロークからの、サビでの歪んだ音色。どっしりとしたドラムのビートと、ボトムを支えながらアンサンブルに多彩な色を添えるベース。一つひとつの音に聴き入るナンバーだ。
毎年アルバムをリリースし、それぞれの作品にその時のバンドのモードが反映されているというチリヌルヲワカ。その2022年の最新形を体感できる一曲として聴いてみてほしい。
・「ファントム」チリヌルヲワカ
2021年のアルバム「結晶」のリード曲「ファントム」。
どこか仄暗い空気感の中にも歌謡ギターロック的なメロディアスさやキャッチーさを内包していて、進化していく中でも変わることなく貫かれるチリヌルヲワカの音楽性の軸を感じさせてくれる。
ざらっとしたギターを中心に展開されるサウンドと、このダークな雰囲気が一体になった世界観は必聴だ。
・「証明」チリヌルヲワカ
2020年のアルバム「サピエント」より、リード曲「証明」。
ミニマルにまとめられたアンサンブルからは「音数を減らす美学」が感じられる。どこかサイケデリックなAメロからの、徐々に高揚するBメロと耳に残るサビ。哲学的で抒情的な奥深い詞世界。全てが調和した音楽世界に浸らせてくれる。
Vo.Gt.ユウの圧倒的な個性と、メンバー全員の確かな技巧に裏打ちされた、現在のチリヌルヲワカの代表曲のひとつとして注目しよう。
まずは「これからも長くバンドを続けていく」ことが何よりの目標だというチリヌルヲワカ。継続している毎年のアルバムリリースを今後も目標にして、しっかりと制作をしていきたいそうだ。
【リリース情報】
『アポカリプス』2022年9月16日(金)発売
2022年11月12日(土) 渋谷 LOFT HEAVEN『チリヌルヲワカ ~アコギな意図’22~ 』
3200円(税込)