声優・桜咲千依とギタリスト・辺見さとしによるユニット、いちだーすのおんがくたい。

桜咲千依は、『アイドルマスターシンデレラガールズ』『白猫プロジェクト』などで活躍。ウィスパー系ボイスを得意としており、歌うことも好きだったために、辺見さとし共に同ユニットを結成。ユニットでは、ボーカルと作詞を担当している。

辺見さとしは『花の慶次』『ゆるゆり』『ご注文はウサギですか？』等の作曲を手がけるギタリスト。90年代にバンドでデビューし、以降ゲーム音楽、TVBGM、クラシック、アイドル、声優のキャラソンなどの作詞・作曲・編曲等、多方面に活動を展開。

そんな２人が、ポップでカラフルでまったりな音楽を奏でるのが、いちだーすのおんがくたいだ。

“手作りのぬくもり”をコンセプトに、楽曲、歌詞はもちろん、ジャケットデザインにいたるまで全て２人の手作りで、アルバムを3枚リリース。

アコースティックな”温かみのあるライブ”を、都内LIVEカフェでまったりと展開。2017年からはバンドスタイルのオルスタLIVEをやったり、関西方面へ足を延ばしたりと、たまにアクティブな一面も。

2023年は結成10周年ということで、只今水面下で企画中…。

・「元気でね。」ｂｙいちだーすのおんがくたい

いちだーすのおんがくたい初の楽曲『元気でね』。

元々桜咲千依がソロで活動していた際に、アコースティックのギターを演奏してくれる人を探しており、当時お世話になっていたスタッフさんから辺見さとしを紹介された。そこから何度か一緒に活動をして「この活動面白い！」となり、ユニット結成に至ったという彼女たち。

桜咲千依はこのいちだーすのおんがくたいで初めて作詞などをするようになった。MVの撮影なども全て自分たちで行った『元気でね。』は、「そういった部分も含めて、様々な思い出の詰まった１曲」だという。

柔らかく優しい、ほっこりするようなアコースティックサウンドと、切なさと温かみが入り混じる感情を確かに乗せた歌声。テーマになっているのは“雨”だというが、まさに雨の日に聴き入りたくなる１曲だ。雨音とも上手く溶け合い、その世界観に没入させてくれることだろう。

・「キミでよかった」　ｂｙいちだーすのおんがくたい

「作詞する際には、ストーリーを頭の中で組み立ててから作詞をする」という彼女。

広がりがありエモーショナルな雰囲気のあるポップなバンドサウンド。優しく愛の溢れるボーカル。そんな音で届けられる≪キミがそばにいたことを忘れない 離れてても≫≪過ごした時間 ぬくもり感じた≫という言葉たちは、聴く者の心を温めてくれる。心が疲れた時に聴くのもおすすめの１曲だ。

ちなみにこちらの楽曲のPVも自作で、ここで言うPVは『プライベートビデオ』の略とのこと。

・20220622「いちだーすのおんがくたい祝9周年前夜祭！！」2部　ダイジェスト版

2022年6月22日に行われた9周年記念ライブのダイジェスト映像。

前半1時間で4曲しか演奏していなかったり、途中でお客さんからもらったホールケーキを食べたりと、いい意味でユルく楽しんでもらえているという。普段、辺見はアコースティックギターで演奏しているが、このライブではエレキギターを演奏。そんな実験的な部分も見られた9周年記念ライブだ。

エレキギターであっても安心感のあるサウンド感に変わりはなく、優しい歌声とそのギターサウンドによって、何ともぬくもりのある空間を創り出している。それはいつまでも進化しながらも、「実家のような安心感を目指している」という、いちだーすのおんがくたいの活動・音楽を確かに体現していることの証拠だ。