真っすぐな声とポップなメロディで、実体験をもとに描いた若者のセンチメンタルを歌う19歳現役女子大生、冴夜。
2024年は弾き語りスタイルで活動を行っていたが、2025年に入ってからはバンドセットでのライブが多くなってきている。
最近では遠征も頑張っていて、フィリピンに行ったことも。
・冴夜 − 明けない(Music Video)
心情的なリアリティの高い歌詞を、そこに込められた感情を浮き上がらせるような繊細な歌声で届ける1曲『明けない』。
それは聴く者のいつかの想いや今現在抱えている痛みと、深くリンクする。
サウンド自体がどこか切なげでエモーショナルな雰囲気だということも、それに一役買っていることは間違いないだろう。
そんなこの楽曲のラストは《かかってしまった魔法と私を呪ってる王子様 期待したって前触れもなく終わる》という歌詞で終わる。
リアリティの高い歌詞で描いていた楽曲に、どこかファンタジックなワードを入れ込んで終えていくあたりに、彼女のセンスの良さが垣間見える。
・冴夜 - ジンジャーエール(Music Video)
辛口のジンジャーエールとちょっとピリッとする恋愛をからめて歌う1曲『ジンジャーエール』。
サウンドは爽やかな雰囲気のポップロックテイストで、炭酸飲料の爽やかな風味を想起させる。
それが、この楽曲の中で描かれている感情の切なさや辛さみたいなものを、どこかカラッとした雰囲気に仕上げていると言えるだろう。
ぐーっと深く落ち込むというよりは、しんどさを感じながら愚痴っているような雰囲気で、それが心地よい。
割り切れない思いを抱えている人に、是非ジンジャーエールと一緒に嗜んでいただきたい1曲だ。
・冴夜 - 夏しぐれ
雨音のようなイントロで始まる同曲では、相合傘で自身の肩を濡らしながらもこちらをなるべく濡れないようにしてくれるという相手の優しさと、そんな優しさに気がつけなかった自身の心を描く。
それだけでも切ないが、しっとりと世界観を描くサウンドと感情を込めた歌声で届けるから、より切なく響く。
相合傘のシーンに関しては、きっと実際に同じような経験をしたことがある人も少なくないのではないだろうか。
聴けばきっと、立体的に映像が浮かび上がってくる1曲。
「最終的にはお茶の間に届くようなアーティストになっていきたいと思っている。ライブに関しては武道館で公演をしたいと思っているので、頑張っていきたい!まずは良い曲を作って出していきたいという気持ちが大きい」と、今後の目標について話してくれた彼女。
きっと、冴えない夜を照らしてくれるはずだ。
9月13日(土)
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