東京都を中心に活動する3ピースバンド、黒子首(ほくろっくび)。
Vo./Gt.堀胃あげは、Ba.みと、Dr.田中そい光の3名からなる。2018年7月結成。
2020年に公開した楽曲『Champon』のMVはミュージシャンや早耳リスナーの目に、
耳に止まり、その音がより広くまで届くように。
そして2021年7月、初の全国流通盤となる1stアルバム『骨格』をリリース。
・黒子首 / Champon -OFFICIAL MUSIC VIDEO-
デビューEP『夢を諦めたい』のリード曲であり、
2021年7月リリースのアルバム『骨格』にも収録されている楽曲『Champon』。
まずサウンドに漂う色気に落とされる。
心地よいアコースティックギターと、粘り気のあるエレキギター。
含みを持たせるようなベースとドラム。
それらが合わさり奏でられるジャジーなサウンドが、なんともアダルトに響く。
しかしここで鳴らされているのはジャズではなく、確かにポップスだ。
≪あーあーあーあーあっかんべー≫というフレーズのキャッチーさや、
≪淀んだ世界と手を繋ぐのさ 我愛你≫と歌うフレーズの憂いを帯びた空気感が、
そのサウンドの色気をゆるやかに躍らせる。
そうして生み出される新感覚のポップスは、沼そのもの。
いつまでも、何度でも繰り返し聞きたくなる1曲だ。
・黒子首 / エンドレスロール -OFFICIAL MUSIC VIDEO-
同じくアルバム『骨格』収録曲『エンドレスロール』。
黒子首にとって初めての恋愛ソングである同曲で
と歌う。
悲しみの向こうに歩いていくその姿は、感情を描写するような抑揚のあるサウンド感や
メロディーラインとリンクして、自分自身に落とし込むことが出来る。
そして絶望や悲しみの先の明日を見ることが出来るようになるのだ。
それでいて陽気に無理やり心を持ち上げていくような空気感はなく、
落ちた心に心地よく響くというのも大きな魅力だろう。
様々な悲しみや絶望に寄り添うように、すっと胸に入ってくる。
その独特の空気感は、黒子首ならではのものだ。
・黒子首 / 熱帯夜 -OFFICIAL MUSIC VIDEO-
こちらもアルバム『骨格』収録曲『熱帯夜』。
夏の夜を思わせるような、軽やかさとじめっと感を共存させるサウンドの描写が光る1曲。
独特の憂いがあるボーカル・堀胃あげはの歌声とそのサウンド感の相性も抜群で、
聞けば直ちに夏の夜へとトリップしていくことが出来るだろう。
そんな描写力の光るサウンド感に、極めてキャッチーなメロディーラインが乗るという点も、この楽曲の一つの魅力だ。
じんわりとした爆発力を感じるサビパートはもちろんのこと、ラムネのような軽やかさのあるコーラスパート、
そしてAメロ、Bメロと、どこをとっても耳なじみがよく、思わず口ずさみたくなる人も多いのではないだろうか。
そしてそんなキャッチーさと憂いの融合からは、やはり色気が感じられる。
独自性があり、かつ広く届いていきうる受け取りやすさも兼ね備えている黒子首の音楽は、
この先日本だけではなく海外まで届いていくこともありえるだろう。
要注目の存在であることは、まず間違いない。
【リリース情報】
【ライブ情報】
HP参照
https://www.hockrockb.black/live