新潟県新潟市出身、ナショナリティは韓国。子供の頃から韓国の舞踊音楽に親しみ、15歳の時にたった一人で上京。とあるイベントで一夜限りのバンドからスカウトを受け、歌手の道へ。そんな経歴を持つシンガー・貴愛(きえ)の魅力は、一度聴いたら忘れられない澄んだ歌声だ。
彼女の魅力を知る取っ掛かりとして最適なのが、YouTubeに毎月アップしているカヴァー曲の数々。6月末に掲載された宇多田ヒカル「花束を君に」のカヴァーでは、優しい低音から伸びやかな高音まで、豊かな声で歌い上げている。5月にカヴァーしたのはONE OK ROCKの「Wherever You Are」だ。女性のやわらかな声で聴くこの曲は、原曲へのアンサー・ソングのようにも響く。また、YouTubeと合わせてInstagramにも積極的に投稿している。
「みんなの生活のBGMになりたい」「生活の色をつけたい」「みんなの支えになれるような音楽になりたい」と語る貴愛。ゆくゆくは、日本と韓国の架け橋となることが夢だという。途方も無い夢のようにも聴こえるが、音楽には本来国境はないはずだ。きっといつの日か、彼女の歌声は2つの国をつなぐ役割を果たすことだろう。
文・小島沙耶
貴愛
新潟県新潟市出身。日本で生まれ育った韓国人シンガー。幼い頃から韓国舞踊や音楽に触れ育ち、15歳で単身上京。高校3年間吹奏楽部活動でTenor Saxに触れ、音楽の素晴らしさを知る。イベントで一夜限りバンドから音楽関係者にスカウトをきっかけに本格的にボイストレーニングをはじめる。初ステージは下北沢北タウンホール300人の前でミュージックショーのトリを飾り、都内中心にライブハウスでライブ活動を広げる。2013年、インタープロトシリーズという車のレースのイベントステージにてレギュラーアーティストとして選ばれ、現在も毎戦ステージに立つ。2014年6月、銀座アルノード(現ポシェレストラン)にて自身初のカヴァーワンマンディナーライブを満席で成功。これまでカヴァー中心にライブ活動をしていた中、2014年から作詞作曲に力を入れシンガーソングライターとしてもオリジナル楽曲で勢力的にライブ活動中。2016年3月11日、自身初となるCDを発売。表参道GROUNDにてリリースワンマンライブ満員御礼にて成功を収める。
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