日頃muevo voiceでは作詞作曲に励むシンガーソングライターを取り上げることが多かったが、今回は”歌”を重きに置いて活動し、歌手として生きていくために努力を積んでいる若きシンガーをご紹介しよう。


今回、紹介するのはYuuSeI(ユウセイ)。20歳の彼は、音楽学校に通いつつカバーソングをメインとしたシンガーとして活動し、さまざまなライブや路上ライブで歌を披露。また、彼が通う専門学校ESPミュージカルアカデミーが主催するイベントの出演オーディションに合格し、プロアーティストのオープニングアクトの一員として歌ったことをきっかけに、川嶋あいのバックコーラスにも参加。そして昨年2017年の紅白歌合戦では島津亜矢のバックコーラスを務めるなど、プロの現場に立ち、チャンスを確実に掴んだ。

地元である福島県で行った路上ライブを撮影した映像がツイッターに投稿され、3000を超えるいいねがつくなど、SNS上でも注目を集めている。 

また、ソロ活動だけでなくユニット・SNUGGLE (スナーグル) としても活動しており、上京してからの親友であるHARUと共にライブ活動等を行なっているそうだ。

YuuSeIの歌声の魅力とそのバリエーションについて、彼のツイッターで公開されているカバーソングを用いて紹介しよう。


●ONE OK ROCK / wherever you are

動画はこちら

YuuSeI自身が大ファンを公言しているONE OK ROCKの楽曲をカバーした動画がこちら。 

ライブなどでも一番披露されることが多い楽曲であるからか、しっかりとした安定感が伺える。歌い出しからYuuSeIならではの甘くやさしい歌声が響き渡る。吐息を混ぜながら切なく愛おしい気持ちを表現し、歌詞の意味をひとつずつ伝えるように生み落していく。 若々しさに溢れるルックスに対し、落ち着きのある凛とした歌声も魅力のひとつ。 

しっとりと歌いあげる楽曲では自分の力を最大限発揮でき、何よりも得意としているのだろう。自信も見える一曲だ。


●HY / NAO

動画はこちら

続いてはなんと原曲が女性ボーカルのこの曲。叶わないのに離れられない恋心を歌うHYの「NAO」をカバーしている。 

サビを抜粋した動画だが、アカペラで披露されており、彼の歌声をじっくりと楽しむことができる。女性ならではの高音がトレードマークのこの曲を、原曲のキーのまま歌い上げていることに驚く人も多いだろう。彼の得意なハイトーンボイスがきれいに響き渡り、何不自由なく歌い上げているではないか。 性別関係なく、楽曲のジャンルにも囚われず歌うことができるのもYuuSeIの努力の結果と強く感じることができる。ワンコーラスのみなのがとても惜しいところ。続きが気になる方はぜひライブに足を運んでみてほしい。


●C&K /Y

動画はこちら

最後は、運命を感じ合ったというという友人HARUと共に活動する音楽ユニット・SNUGGLEで披露したこちらの曲を。 

爽やかなハルの歌声と、YuuSeIの滑らかな美声のハーモニーがとても心地よく響き、二人でだからこそ演出できる広く厚みのある表現を楽しむことができる。 

お互いの見せ場を交えながら二人の良さを味わいつつ、やわらかに重なるコーラスワークの美しさを堪能する。ユニットだからこそできるこの掛け合わせをしっかりと理解して歌へ繋げているところに、このユニットが今後もっと色んなジャンルの曲を表現することができる可能性を強く感じさせている。

左からHARU、YuuSeI


高度な歌唱力とテクニックを持つYuuSeIだが、彼は今テクニックではないあることへチャレンジし続けている。

専門学校に入り、よりテクニックを磨かなければと奮起すると同時に、感情を込め、思いを伝える重要性も次第に感じたYuuSeIは今、「歌に込められた真意を届けたい」と感情を色濃く反映させた歌を心がけているという。

それは彼の永遠の挑戦でもあり、より良い音楽を届ける最良の道だろう。

3月21日にはSNUGGLEでライブ出演を予定している。ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがだろうか。


【ライブ情報】

ハンブンコの夜〜棚からぼたもち〜

会場:大久保HOTSHOT

OPEN17:30 START17:45 


【Twitter】

YuuSeI @youabcsing

SNUGGLE @yuuharu_esp