谷川POPゴリラは、2012年に結成されたロックバンド。現在のメンバーはボーカルとギターを担当する白木智之、ドラムの浜屋周作。共に1994年生まれ、愛知県出身である。

2012年、同じ高校の同級生で結成。バンド名は、結成時のボーカル谷川が作る甘すぎるPOPソングを演奏するゴリラみたいな容姿のバンドという意味から名付けられたが、谷川は初ライブを前に脱退。インパクトのあるバンド名だけを残し、バンドから姿を消した。

2013年には、白木と浜屋を含む当時のメンバー4人が愛知県の高校を卒業したと同時に上京。東京に活動拠点を移す。その後2015年にギターのエンジョイが脱退するも、翌年には新たなギタリストとしてRayが加入。ワンマンライブで活動を再開した。

2017年1月11日、1stミニアルバム『愛が欲しくなる』でインディーズデビュー。ライブシーンで注目の存在となる。

2017年9月6日、2ndミニアルバム『こいつらジャンル分けできねえな…そういう意味ではパイオニアなんじゃね?』をリリース。新感覚のサウンドを確立し、若者を中心に知名度を拡大した。

2018年9月22日、名古屋RAD HALLのワンマンライブにてギターのRayとベースの加納誠人が脱退。今後の活動は白木と浜屋のユニットで活動継続していくことを発表した。

ミクスチャー、ヒップホップという枠組みでは納まらないハイブリッドなサウンドと、白木の真っ直ぐで前向きなのにどこかフック感のある歌声を武器に活躍中の谷川POPゴリラ。メンバーが脱退しユニット化するなど、これから新たなサウンド作りに期待がかかっている。

そんな彼らの新しい音楽と変わらない名曲たちを紹介しよう。


●ターンテーブル feat. Lunv Loya

2人体制になった谷川POPゴリラの新たなサウンドだ。爽やかなトラックメイクと前向きな歌詞は、2人の新たな決意表明のように聴こえる。メンバーが脱退しても止まることなく歌い続ける彼らに、安心したファンも多いのではないだろうか。


●眠れない夜に

2ndミニアルバム『こいつらジャンル分けできねえな…そういう意味ではパイオニアなんじゃね?』より、「眠れない夜に」だ。泣きのメロディーが印象的なイントロの歌い出しから、突然突き刺すようなギターのリフが決まる。

その後も、予想不可能な曲展開に心が躍る1曲だ。ダイナミクスのある爽快なサビが、最終的に"泣ける歌"に仕上げている点も魅力ではないだろうか。


●見ろよ

1stミニアルバム『愛が欲しくなる』より「見ろよ」は、キレのあるギターリフと裏打ちのビート、クールなボーカルが際立つ1曲だ。中盤でカッティングのパートが入るなど、展開の面白さも当時から健在だったことがうかがえる。

吐き出すように言葉を放つ白木の世界観とユニークなMVの演出も見どころの1つだ。


●俺的恋の予感

ソリッドなギター。白木の表情のあるラップがクールだ。

キャッチーなサビも相変わらずで、会場でシンガロングする絵が浮かんでくる。MVを見ながら曲を聴いているだけで、体を動かさずにはいられない。

どこにでもいる1人の男の情けなく、しかし、誰もが抱いたことがある恋心をストレートにエネルギッシュに叫んでいる。その姿は谷川POPゴリラのカッコ良さの根本ではないだろうか。

世の若い男たちの代弁者とも言える彼らの、キャッチー&クールな名曲だ。


誰かを勇気付けるのには覚悟がいる。誰かに一歩を踏み出させるという責任は、時にアーティストを苦しめることもある。

しかし、彼らは変わらない。高校生だった彼らも上京し、メンバーチェンジを繰り返し、大人になった。それでも、彼らの音楽は変わらないのだ。

大人になってもメンバーが変わっても、彼らは彼らのままで、谷川POPゴリラは谷川POPゴリラのままで、真っ直ぐあなたの心を照らしてくれるだろう。


何かにつまずいた時などは特に、谷川POPゴリラに会いに行って欲しい。最新情報はツイッターなどでチェックできるので確認しよう。


【Twitter】https://twitter.com/tanikawapopgori