ユニークかつ個性的な音楽世界で独創性を放つロックバンド、Chevon。


2021年に活動を開始したChevonは、札幌に拠点を置き、Vo.谷絹茉優、Ba.オオノタツヤ、Gt.Ktjmの3人を中心に活動。


平均年齢21歳という若さながら、Vo.谷絹による性別の垣根を超えた唯一無二の歌声、メンバーそれぞれの持つセンスやテクニックを武器にインパクトのある楽曲を生み出し、耳の早い邦ロックファンの注目を集めてきた。


これまでに10曲以上のシングルをリリースし、2022年7月には活動1周年を記念した1stワンマンライブの開催も予定するなど、ハイペースな活動で日に日に存在感を増している。2020年代の邦楽ロックシーン、インターネット音楽シーンで、さらに知名度を高めていくであろう要注目バンドだ。




・No.4/Chevon 【Lyric Video】



2022年4月4日午後4時44分にリリックビデオが公開された「No.4」は、現在のChevonの代表曲と呼べる一曲。


バンドとして初めて完成させた曲だそうで、にもかかわらず「No.4」というタイトルがつけられている。その背景には特殊な楽曲制作スタイルがあるそうで、メンバー全員でコードのアイディアなどを共有するのと並行してVo.谷絹が歌詞のアイデアを作り進め、その2つを繋ぎ合わせる……というかたちを取っているという。この曲については4つ目のコード案が採用されたことから、このタイトルになったそうだ。


歯切れの良いギターロックサウンドとシニカルで哲学的な詞世界、耳に残る中毒性の高いメロディと力強くアグレッシブな歌唱。それぞれの要素が一体になって世界観とインパクトを生み、Chevonというバンドの個性を象徴的に見せるキラーチューンとして必聴だ。



・プノペタリラ/Chevon 【Lyric Video】



バンド初の映像作品として2022年1月にリリックビデオが公開された「プノペタリラ」。


タイトルは完全に造語だそうで、エモーショナルに歪んだギターや心地良くうねるベース、地に足のついたリズム、メロディアスなボーカルが、どこかノスタルジックな空気感を見せている。


「曲の中でくらい救いがあってもいいのかな」という思いから、ストーリー性を意識して書いたという本作。歌詞についてはあえて制作者として意味などを明かさず、聴き手の受け取り方に解釈を委ねているという。ただし、「きらいなこと」「気持ち悪いこと」はハッキリと分かりやすいよう曲の中に込めたそうだ。


制作時点で作品としての世界観を共有し、サウンドから映像イメージまでそこに沿って作り進めていくというChevon。その制作スタイルから生まれる、純度の高い音楽世界を映像と共に体感しよう。


・革命的ステップの夜/Chevon 【Lyric Video】



2022年5月にリリックビデオが公開された現時点での最新作「革命的ステップの夜」。


前のめりのアッパーなサウンドと軽快でノリの良い4つ打ちのビート、高らかに響くシンガロング。それに乗せて綴られているのは、ハイテンションで尖っていて、高揚感に満ちたメッセージとストーリーだ。


動画コメント欄によると、リリックビデオは「ボーカルの谷絹茉優が人生で一番酒に酔った日の翌日に気付いたら出来上がっていたもの」だそうで、このような制作背景があるからこそ、感情の高ぶりを剥き出しにして吐露したような、良い意味でカオスな仕上がりになっている。


聴き手の心を直接掴んで揺さぶってくるような世界観を味わってみてほしい。




独創的な音楽世界を築き上げながら前進を続けてきたChevon。良い意味で「自分たちらしさというのは特に決めていない」という。


今後も未発表のものを含め数多くの活動計画があるそうで、「面白くなるよ」と今から期待が高まるコメントを語ってくれている。リスナーには今後の展開を楽しみに待っていてほしいそうだ。


さらに進化を遂げながら活動を加速させていくChevonに、これからも注目していこう。