中村仁美は、福岡出身のシンガーソング”ライバー”だ。

2013年から、地元福岡でアイドルとして音楽活動をスタートさせた彼女。アイドル時代から福岡RKBラジオ祭りに出演するなど、活発な活動を見せている。

この頃には既に自分で作詞作曲をはじめていたという彼女は、2014年からシンガーソングライターとしての活動を開始。福岡天神で路上ライブをはじめる。

翌2015年には自主製作シングル「秋風」をリリースし、ワンマンライブを開催するなど、一気に活動の規模を大きくした。「ホリプロ×ポニーキャニオン次世代アニソンシンガーオーディション」では1万人の応募から13人のファイナリストに残るなど、注目度も順調に上昇した。

さらに、2016年にはフジテレビNo1歌姫決定戦 ファイナリストで全国地上波デビュー。星野源や槇原敬之のツアーマニピュレーターである毛利泰士氏からプロデュースを受けた楽曲「恋道」「メリークリスマス」をリリースするなど、業界関係者の注目を一気に集めた。


2017年に満を持して上京を果たした中村仁美は、同年「次世代ANISONG STARS」のファイナリストに選ばれるなど、さらに実績を重ねている。

そんな彼女の活動の転機となったのが、配信サービス「SHOWROOM」との出会いだ。リスナーが課金アイテムによる投げ銭方式で配信者を応援し、配信者(ライバー)がファンとの結びつきを強めることができるSHOWROOMは、路上ライブ的な活動をデジタルの場にもたらすシステムとして多くのアーティスとに活用されている。

そんなSHOWROOMでトークや弾き語りを配信する「シンガーソングライバー」として活動している彼女。ファンとの結びつきを強めてその意見を活動方針にも取り込むなど、密接な信頼関係を作り上げている。「好きなことを仕事にしたい、より大きな会場で音楽をやりたい」という夢を持つ中村仁美にとって、SHOWROOMでの活動は特に重要なものと言えるだろう。



●メリークリスマス



ここからは、実際に彼女の楽曲を聴いてその音楽性を体感していこう。

まず紹介したいのは、毛利泰士氏にプロデュースを受けたことで話題になった「メリークリスマス」だ。そのタイトル通り、クリスマスをテーマにしたラブソングに仕上がっているこの曲は、静かで繊細なピアノの旋律を中心としたアンサンブルに、中村仁美の優しく伸びやかな歌声が重なって切ない情景を描く。

歌詞では飾らない等身大のストーリーが広がって、そっと聴き手の心に寄り添うような穏やかな雰囲気を生み出している。

彼女の魅力を体感するために、是非最初に聴いてほしい一曲だ。



●恋道



「恋道」も、「メリークリスマス」と同じく毛利泰士氏のプロデュースのもとリリースされた一曲だ。

爽やかで涼しげなサウンドが印象的なこの曲は、しんみりとした雰囲気が魅力の「メリークリスマス」とはまた一味違った良さを感じさせる。そんな中にも素朴でどこかノスタルジックな情景が描かれていて、中村仁美の個性をじっくりと体感できる。

こちらも彼女の代表曲として、要チェックの名曲だ。



路上ライブやSHOWROOM配信を通して、ファンに寄り添った活動スタイルで着実に人気を集めてきた中村仁美。優しい楽曲で見せる素朴な表情が魅力の彼女は、今後も「シンガーソングライバー」という唯一無二の肩書を広めて注目されていくことだろう。

また、先日2019年1月13日に開催される単独ライブについても発表された。こちらもぜひチェックしてほしい。



【公式Twitter】https://twitter.com/hyt_dream



【イベント情報】

中村仁美 単独フリーライブ

2019年1月13日(日)

駒沢STRAWBERRY FIELDS

OPEN 11:30/START 12:00

入場無料(+1d)