小玉しのぶは、大阪府出身のシンガーソングライターだ。

まだ中学2年生、14歳のときにフォークソング世代の母親のギターを借りたことが音楽をはじめるきっかけになったという彼女は、母親の影響を受けてフォークソングから音楽に入り、現在は洋楽の影響を色濃く受けた世界観を持っている。

ギターを手に取って早い時期からオリジナルの曲作りも始め、高校の軽音楽部でバンドのギターボーカルの経験も積み、卒業後はすぐに上京。ライブハウスからストリートライブまで、様々な場所で場数踏んで演奏して実力をつけていった。
ソロで活動する一方でバンド「Jiminy Cricket」でギターボーカルを務めるなど、小玉しのぶの音楽活動のベースには、「バンド」というスタイルが大きく根づいていると言えるだろう。
2012年のバンド解散後はソロ活動にますます力を入れ、2014年には自主レーベル「Oarfish Records」を立ち上げた彼女。自分の好きなことを追求した「セルフプロデュース」で同年ミニアルバム「CLASH」をリリースしてインディーズデビューを果たしている。

何百回にも及ぶストリートライブで培ってきた「ライブ力」は、殆どが告知なしのぶっつけ本番。その歌声はこれまで多くの人に届き、幅広い層の人々がCDを手に取ってくれたという。
2016年に「TAGO STUDIO TAKASAKI MUSIC FESTIVAL 2016」のコンテストで、カラオケ、シンガーソングライター、バンド各部門のエントリー1465組の中から、ギター1本と歌だけで最優秀賞を獲得した。
BOØWYのギタリスト布袋寅泰さんのフリーライブも行われた事もあり、会場には2万5千人が来場したが、小玉しのぶは「ストリートライブと同じようにありのままを歌った」と話した。
審査員はINORANさん(LUNA SEA)、 香川誠さん(ROGUE)、 多胡邦夫さん、 中西圭三さん、 ヤガミ・トールさん(BUCK-TICK) で満場一致の最優秀賞だった。
揺るぎない魅力と圧倒的な経験値で着実に支持を広げる小玉しのぶの音楽を、実際に聴いてみよう。


●3rd Album “Telepathy” トレーラー


2016年に「TAGO STUDIO TAKASAKI MUSIC FESTIVAL 2016」で最優秀賞を獲得したのをきっかけに3rd Album「Telepathy」がオーディション主催のタゴスタジオでレコーディングされ、2017年にリリースされた。
書き下ろし曲から元々のオリジナル曲まで、全8曲が収録されたこのアルバムを見ていこう。
アルバムの1曲目を飾るのは、疾走感のあるロックナンバー「Fantactic City」だ。キャッチーな中にもエモーショナルな響きのあるこの曲は、聴き手を一気に小玉しのぶの歌声に惹き込んでいく。
続く2曲目「恋の定義」は、ファンキーなリズムが印象的なポップソングだ。少女のような青春感と艶やかな色気を両立させていて、フックの効いた一曲に仕上がっている。
ミディアムナンバーの3曲目「友へ」は、落ち着いた中にもドラマチックなストーリーがあって切なく響く。そして、心地いいJ-ROCKの流れを継ぐように、ダンサンブルな4曲目「Simple」がさらなる盛り上がりを作っていく。
5曲目の「星降ル夜ニ」は、一転してゆったりとしたサウンドとメロディで聴かせるバラードナンバーだ。そこから「スター」がテーマという共通点でつながる6曲目「アコガレスター」は、バラード直後の淡い雰囲気に静かな疾走感を生み出す。
アルバムのラストを飾る「青い空と少年」「Say」の2曲は、オーディションで歌った2曲でもあり、小玉しのぶの歌の魅力を最もストレートなかたちで引き出すアコースティックナンバーだ。じっくりと聴き入って、彼女が伝えるメッセージを受け取れる曲に仕上がっている。
最初から最後まで、小玉しのぶというアーティストの伝えたいことが全力で描かれる「Telepathy」。彼女の魅力を知るには、ぴったりの名盤だ。


バンドでの活動とストリートライブで培われてきた小玉しのぶの力強い歌声は、一度聴いただけでハッとさせられる魅力を持っている。まっすぐに前を向いて進んでいく彼女の力強さが、メロディや歌詞の中にもはっきりと表れている。
2018年10月24日には自身初となるデジタルシングル「透明イノチ」を配信リリースした小玉しのぶ。さらなる活動の加速で、ますます注目を集めていくのは間違いないだろう。
そんな小玉しのぶの活動情報は、公式HPやTwitterでしっかりとチェックしていこう。


【公式HP】https://shinobukodama.com/
【Twitter】https://twitter.com/shinobukodama



【リリース情報】
2018.10.24 New Single
1年5ヶ月ぶりのスタジオ録音『 透明イノチ 』

初のデジタルリリース&ストリーミングでの配信!